〉高度救助隊

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 倉敷消防署には「高度救助隊」という、救助の専門部隊があります。近年、大規模な災害が多発している状況から、全国的に救助体制の強化を図るため、中核市に高度救助隊が発足されました。
 この「高度救助隊」は、人命救助に関する専門的かつ高度な教育を受けた隊員22名と高度救助資機材等を装備した救助工作車1台で編成された部隊で、国際緊急援助隊として海外への災害派遣なども行っています。



高度救助隊車両の紹介
倉敷救助1号車

平成28年に納入された倉敷救助1号車。一般救助事案から大規模災害まで想定された車両です。

倉敷梯子1号車(50m級)

平成17年に納入された倉敷梯子1号車。高さ50mまで梯子が伸びます。

倉敷積載1号車(油圧式コンテナ着脱装置付)

平成24年に納入された倉敷積載1号車。アームロールが付いておりコンテナと平ボディに変えることが可能です。NBC資機材,水難資機材,震災資機材を積み運用しています。

国際消防救助隊

 国際消防救助隊(IRT-JF)は、海外で大災害が発生した場合、国又は国際機構の要請に応じ、国際緊急援助活動を行う部隊です。国際消防救助隊が一員となっている「国際緊急援助隊救助チーム(JDR救助チーム)」は、平成27年3月に、国連人道問題調整事務所が主催する「国際都市型捜索救助チーム」の能力評価を再受験し、世界最高水準の能力評価である「重(ヘビー)」級チームの再認定を受けました。現在、JDR救助チームの中で中枢を担う「国際消防救助隊」に、倉敷市消防局では6名の隊員が登録し、世界各地からの派遣要請に備え、日々救助技術の練磨に励んでいます。

派遣実績】

台湾地震災害

(1)派遣先

 台湾 南投県、台中県、台北県

(2)派遣年月日

 平成11年9月21日から9月28日まで8日間

(3)被害状況

 死者2100名 負傷者8713名 行方不明者約150名

(4)派遣本部等

 国際消防救助隊員46人(東京消防庁18人、仙台市消防局4人、千葉市消防局3人、京都市消防局4人及び川口市、松戸市、新潟市、岡山市、倉敷市、佐世保市、鹿児島市消防局から各2人、消防庁3人)

(5)活動内容

 座屈倒壊建物等から捜索救助活動を実施

【派遣までの流れ】

 国際消防救助隊への派遣決定は、消防庁長官より出動要請があった時点の日本時間によって決定され、要請を受けたら24時間以内に成田国際空港に駆けつけ、海外の被災地に向かうことになります。

倉敷市については

第9グループ 17、18日 第1順位

第10グループ 19、20日 第2順位

に指定されています。第1順位に指定されている消防本部から要請され、第2順位は第1順位の消防本部が対応できない場合、又は隊員数が確保できない場合に要請するものです。実際に出動要請があった際には、登録した隊員6人のうち2人程度が派遣される予定です。