脳卒中
脳卒中には、脳の血管がつまる「脳梗塞」、脳の血管が破れる「脳出血」、「くも膜下出血」があります。現在では死亡原因の第3位となっており、総患者数は147万人とも言われています。症状としては以下のような症状が突然起こります。
片方の手足・顔などに痺れが起こる
ろれつが回らない、言葉が出にくい、立てない
真っすぐ歩けない、片方の目が見えない、めまいがする
食事中、箸が上手く握れない
激しい頭痛がする
脳梗塞に新薬t-PA
脳卒中の中でも一番多いのが、脳梗塞です。治療薬として「t-PA」という血栓を溶かす薬が日本でも認可されました。発症から4.5時間以内に静脈投与する方法です。t-PAが適応されると、後遺症を残さず元の生活に戻れる可能性が増えるのです。しかし、適応には発症から4.5時間以内という時間制限があるのも難点です。そこで、倉敷市消防局では脳卒中が疑われる傷病者に対し、KPSSを使用し、適切な医療機関へ迅速に搬送できるよう運用しています。
KPSS(Kurashiki-Prehospital-Stroke-Scale)
川崎医科大学と倉敷市消防局が協議し、病院前脳卒中の評価としてKPSSを作成。病院前に簡便かつ迅速に脳卒中の重症度を評価する事が可能となり、病院搬送時間の短縮、病院側の緊急受入れ体制が整う。
【経緯】
平成16年7月川崎医科大学附属病院と倉敷市消防局とでKPSSについて協議、8月救急隊員に対する研修会実施
平成17年5月KPSS試験運用開始10月t-PA認可
平成19年7月倉敷市救急業務運営協議会で承認され、正式運用開始
倉敷・プレホスピタル・脳卒中スケールとは
KPSS評価表