看護部長ご挨拶


看護科は、「看護の水準を高め安心・安全そして人間味あふれる温かな看護を実践します」を理念としています。

そして、安全、安心、温かな看護を提供していくため、看護職員は患者様の目線で患者様に寄り添い、やさしさと思いやりを持って患者様やご家族に接するよう心がけています。

また、地域の皆様に確かな技術と専門職の知識を持って質の高い看護が提供できるよう日々取り組んでいます。

社会情勢の変化とともに医療機関も厳しい状況が続いていますが、医療や看護への期待はますます高くなってきています。

安全で質の高い看護を提供していくためにも人材育成が大切になります。院内教育のほか認定看護師や専門看護師の育成にも努めていきたいと考えています。

これからも、職員全員が一丸となって質の高い医療サービスを提供できるように努力していきたいと思います。

 看護の仕事は、療養上の世話と診療の補助を行っています。

日常生活の援助

患者さんが治療に専念できるように療養上の環境を整え、"ちょっとしたこと"がさりげなく、さわやかにできることが、患者さんに寄り添う看護につながると思います。

診療の補助

看護師は患者さんに最も身近な存在です。診察、治療の介助、検査介助などを行うなかで、医師からの説明に十分なご理解が得られていない場合、補足説明をさせていただいたり、患者さんの不安や悩みについて相談を受けています。そして、必要な専門職への橋渡しと調整役を担っています。

知識・技術の向上

院内では学術コミュニケーション、BLS研修、新採用者研修、看護補助者教育など行い、専門的知識、技術の向上に努めています。
また、研究会・研修会に参加し、自己研鑽に努めるとともに、各看護師がキャリア開発できるよう新人教育から認定看護師の資格の取得と教育体制の充実についても心がけていきたいと思います。

看護科 教育計画



認定看護師の資格取得とその支援

当院には感染管理認定看護師と皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得した看護師がいます。これは日本看護協会が認定している資格で、それぞれの専門的な知識を身に付けるために、6ヶ月~1年程の研修を受講後、認定審査を受け、取得できる資格です。                                            

それぞれの専門的知識を生かした仕事を行うことで、より一層のやりがいを感じられます。

また、認定看護師育成については、院内において育成要領が定められたことにより、資格取得支援体制がより充実しました。

概要は以下のとおりです。
  • 必要な認定分野において看護歴5年以上及び採用3年以上の看護師を対象として、公募等の方法により受講希望者を募る。
  • 受講に際して必要となる入学金及び授業料の3分の2を限度とし、補助金として病院から交付する。
  • 資格取得後5年を経過する日までに退職した場合は、受講に際して病院から受け取った補助金の全額または一部を返還するものとする。ただし、疾病その他やむを得ない事由がある場合は除く。

 

がん患者さんとそのご家族のQOLの維持・向上を目指して

緩和ケア認定看護師  藤田千尋 川淵朱美

 

がんになると、痛みや呼吸困難など身体の症状や、気持ちのつらさや不眠など精神的な苦痛を経験します。緩和ケア認定看護師は、患者さんとそのご家族のQOLの維持・向上のため、さまざまな苦しみを和らげることができるように多職種と共同して支えます。また、より良い療養生活が病院でも自宅でも送れるように支援します。患者さんとそのご家族の価値観を理解し、その人らしさを尊重した看護ケアを大切にします。

 

院内感染対策の取り組み

感染管理認定看護師  鉦谷久美子

院内では、専門的知識を持って、エビデンスに基づいた感染管理を行っています。また、院外の施設でも、施設の感染に関する相談や指導に当たっています。

病院の理念である「安全・安心な医療の提供」のため、医師、看護師、事務、コメディカル部門と連携し、感染対策チームとして、院内ラウンドや感染に関するさまざまな対策の検討、研修などの活動も行います。 感染対策の目的は、患者様のみならず、ご家族、病院職員、関係者など病院に関わる人々を感染から守ることです。 そのため病院全体で感染対策に取り組むことが必要であり、今後も職員をはじめ、当院に関わる方々と協力し合い、安心して入院していただける病院にするため感染対策に取り組んでまいります。

耐性菌と感染対策について

 

皮膚のトラブルやストーマなど排泄に関わるケアを専門的な知識と技術で行います。

院内の育成要領を利用し、認定看護師を取得

皮膚・排泄ケア認定看護師  都井ちひろ
平成23年から24年にかけて、当院の認定看護師育成要領を活用し、働きながら皮膚・排泄ケア認定看護師の資格を取得しました。皮膚・排泄ケア認定看護師の主な仕事は、ストーマケア、褥瘡などの創傷ケア・失禁ケアを専門に患者様への看護ケアを実践し、スタッフやご家族様への指導、相談を行うことです。
平成24年に適正検査を受け、資格を取得してから早5年以上がたちました。現在、形成外科医師と連携をとりながら2回/月、外科医師とともにストーマ外来を行い、ストーマ保有者へのケア、指導、相談を行っています。入院患者様でもストーマに関するトラブル等の連絡がスタッフからあれば訪問することもあります。
患者様が少しでも安楽な入院生活がおくれるよう、医師や他職種と密に連携をとりながら、これからも頑張っていきたいと思います。

糖尿病患者さんの療養生活を支援します。

糖尿病看護認定看護師 坂本 千夏

糖尿病看護では、糖尿病を抱えて生活されている患者さんやご家族に対し、合併症の発症予防や進展抑制に努め、その人らしく健やかな生活が送れるよう支援します。当院の糖尿病教育入院では、患者さんにインスリン自己注射手技や自己血糖測定手技ができるよう指導したり、糖尿病の知識や正しいセルフケアマネージメントを身につけてもらえるよう支援しております。また、フットケア外来では足病変の予防のために、足の手入れなどの指導を行っております。糖尿病教室を2ケ月に1回の割合で運営しております。

糖尿病の療養は生活そのものであり、その生活を支えられる看護が提供できるよう、院内や院外の教育・指導・相談にも努めて参ります。



後輩育成

実習病院として看護学生の育成に力を入れています。小学生、中学生、高校生の体験学習を通じ医療現場を見学していただいています。
 

看護師募集! 一緒に働いてみませんか?

平成25年に院内保育所が開所されました。
職場敷地内の保育所にお子さまを預けられますので、大切なお子さまを近くに感じ、より安心して働けるのではないでしょうか。

知識向上のための研修・教育体制、認定看護師の資格取得のための支援、院内保育所など看護師さんにとって、よりよい職場環境作りに努めています。
私たちと一緒に市民病院で地域医療に貢献してみませんか。