文化財保護課

「高梁川東西用水取配水施設」の国の重要文化財(建造物)指定について

平成28年5月20日(金)に開催された国の文化審議会(会長 馬淵 明子)において、倉敷市酒津の「高梁川東西用水取配水施設」を、国の重要文化財(建造物)に指定するよう文部科学大臣に答申されました。
 
 近代化遺産としては岡山県初の国の重要文化財指定で、同年7月25日の官報告示により正式に指定されました。
 
 高梁川東西用水取配水施設  3基1棟
  酒津取水樋門、南配水樋門、北配水樋門、事務所 
  附 文庫 1棟(事務所附)、用水工事竣功記念碑 1基

(1)所 在 地   倉敷市酒津
(2)所 有 者   高梁川東西用水組合
(3)建築の時代   大正13年(1924年)(樋門)
           大正15年(1926年)(事務所)
(4)概  要
 高梁川東西用水取配水施設は、高梁川の下流に位置する農業用水施設である。治水を目的とした高梁川改修工事の一環として実施され、樋門は内務省大阪土木出張所の設計により大正13年に、事務所は同15年に竣工した。樋門はいずれも鉄筋コンクリート造で、酒津取水樋門は表面全体に花崗岩の切石を積む荘重な外観とし、南配水樋門は15連からなる大規模な構造物である。
 
 高梁川東西用水取配水施設は、近世以来の小規模な取水施設を統合して、水利用の合理化と施設の大規模化が図られた近代農業用水施設のうち、大正期における最大規模のものとして重要である。また、大正期に全国的に導入が進められた鉄筋コンクリート造樋門の現存例としても貴重で、農業土木技術史上価値が高く、土地とあわせて保存を図る。
 
 南配水樋門


 高梁川東西用水組合事務所