美術館について
倉敷市立美術館は、もともと市庁舎本館として建築家・丹下健三氏の設計により1960(昭和35)年に建てられました。その後、新市庁舎建設にともない、また、郷土出身の日本画家・池田遙邨氏から倉敷市への作品寄贈が契機となり、旧市庁舎の再利用法として、美術館設立の構想がだされました。
そして、1983(昭和58)年、倉敷市立中央図書館、倉敷市立自然史博物館とともに3館同時に開館し、文化施設ゾーンを形成しています。
事業内容
- ●
- 特別展
倉敷市立美術館独自の企画展をはじめ大規模な展覧会を開催しています。そのほか、共同主催で開催する「倉敷美術展」や「倉敷っ子美術展」を毎年おこなっています。
- ●
- コレクション展
倉敷市立美術館のコレクションを紹介しています。
- ●
- 展覧会関連イベント
特別展・コレクション展の開催に合わせ、講演会やワークショップ、列品解説会などを開催しています。
- ●
- 美術教養講座
広く美術一般からテーマを設定し、講師を招いて講演会を開催しています。
- ●
- 美術実技講座
半年間を1期として、水彩画、日本画、石膏デッサン、石版画、銅版画のコースでは初心者向けに、石版画(中級)、銅版画(中級)のコースでは経験者を対象に技法指導をおこなっています。
- ●
- 展示室
個人やグループによる作品発表の場として提供しています。
- ●
- 講堂
グループによる生涯学習に関する講演会の場として提供しています。
- ●
- 会議室
グループによる生涯学習に関する研究会・学習会の場として提供しています。
倉敷市立美術館では、現在約11,000点の作品を収蔵しています。そのうち、日本画家・池田遙邨の作品が約8,000点を占め、ほかにも郷土ゆかりの作家をはじめ多彩な作品を収集しています。収集対象は主に国内の作家で、日本画、油彩画、水彩画、版画、素描、彫刻、工芸などの分野にわたります。
沿革
- 1960(昭和35)年
-
- 6月
- 市庁舎(現倉敷市立美術館)竣工
- 1978(昭和53)年
-
- 8月
- 市庁舎等跡地利用協議会設置
- 1980(昭和55)年
-
- 6月
- 新市庁舎完成・移転
- 6月
- 教育委員会「旧庁舎は美術館が最適」との方針打ち出す
- 10月
- 郷土出身の日本画家・池田遙邨氏より自作489点を受贈する
- 12月
- 美術館等構想策定委員会設置
- 1981(昭和56)年
-
- 2月
- 市議会「旧庁舎跡地利用並びに周辺開発特別委員会」設置
- 3月
- 「跡地は市民の文化施設に」との美術館構想を市長言明
- 5月
- 「跡地利用の基本構想づくり」を浦辺建築事務所に依頼
- 1982(昭和57)年
-
- 3月
- 議会特別委で市側の「旧庁舎跡地利用の基本構想最終案」可決
- 4月
- 「跡地利用の実施設計づくり」を浦辺建築事務所に委託
- 9月
- 旧庁舎改造実施計画案可決
- 12月
- 改造工事着工
- 1983(昭和58)年
-
- 11月
- 「倉敷市立展示美術館」開館
- 1985(昭和60)年
-
- 4月
- 美術資料収集活動を開始する
- 1987(昭和62)年
-
- 4月
- 「倉敷市立美術館」に名称を変更
- 1988(昭和63)年
-
- 8月
- 池田遙邨氏より自作211点を受贈する
- 1994(平成6)年
-
- 10~11月
- 開館10周年記念事業として「生誕100年記念 池田遙邨展」を開催する
- 2000(平成12)年
-
- 5~8月
- フロンガス対策に係る熱源改修工事、屋上防水工事、展示室壁面クロス張替工事
- 2002~03(平成14~15)年
-
- 美術館外壁改修工事
- 2006(平成18)年
-
- 美術館南庭改修工事
- 2010(平成22)年
-
- 7~11月
- 美術館熱源改修工事
- 2015(平成27)年
-
- 3月
- 第1展示室壁面改修
- 7月~8月
- 美術館トイレ改修工事
-
- 2020(令和 2)年
-
- 3月
- 国の文化審議会が登録有形文化財にすべきとの答申
- 8月
- 登録有形文化財になる