コスタリカ通信Vol.8

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JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第8弾は太陽光パネルの見学や部屋の移動、コスタリカの教会などについて報告します。(2011年10月24日掲載)

2011年10月23日

佐伯元です。この1ヵ月もとにかく元気で生活し、仕事やそれ以外にもまた新たな経験をしました。雨季(冬)が5ヶ月過ぎた10月になって本格的な雨季の模様で、今までになかった雨の降り方(午前中から雨、一日降り続く、強い雨が数時間継続)に感心しています。しかも23日連続雨続きです。最高気温も25℃を切り、冬らしくなりました。帰宅時などタクシーに乗ろうかと思うこともありますが、タクシー代は安い(300円程度)のですが8km/リットル前後の燃費で計算したCO2排出量を考えて、片道30分弱の道を頑張って歩いています。傘をさしても多少は濡れますが、多少は意地になって続けるつもりです。

1.太陽光パネル見学
太陽光パネル
太陽光パネル

国立職業訓練センター(INA)で太陽光パネルの教育用モデルを見学しました。INAはあらゆる職業を身につけるための訓練施設で、タダで訓練を受けることができます。大学に行けない人や、理論より実技という人にとっては有難いところだと思います。ここにはJICAボランティアも何人か働いています。最近太陽光パネルの教育用モデルを作ったと聞いて見学しましたが、私達が大学で考えているのと同様の目的・規模なので大分参考になりました。15Wのパネル4個60Wの規模で、電球(白熱灯、蛍光灯、LED)の電力比較等の実習用に使うそうです。また部品等をどこで買えばいいかも教えて貰えたので助かります。私は年末に一時帰国する計画がありますので、その時に岡山のNPOで太陽光パネル発電装置と教育用モデルを見学するつもりですが、近くにも教えて貰える人ができて心強くなりました。予算を睨みながらどんな調査や訓練ををするか、規模をどの程度にして部品をどう調達するか等考えるのは楽しみです。でも「予算が通らへんかった。どないしょう?」なんてケースも想定しておく必要があるかも知れません。

2.部屋の移動
新しい部屋
新しい部屋

大学の組織が大きく変わりつつあり人の異動も激しくなっていますが、私にもその影響が突然来ました。移動しろと言われることは予想していましたので、その日の朝に「都合で部屋を変わって貰うことにしたい。相棒の近くになるからいいですね?」と聞かれたので、「ちゃんと仕事ができる所ならいい」と答えました。でもその日の15時半になって「16時半までに移って欲しい。16時半から新しい人たちの荷物を入れる」と言われた時はびっくりました。「そらあんまりやんか」と言いたかったのですが、部屋の前に新しい人達の荷物が並び、作業員が待機しているのを見て「まあしゃあないか、コスタリカやから」とおとなしく移りました。新しい事務所は確かに相棒のすぐそばで、工作室も近いので太陽光パネルのモデル製作には絶好の場所ですが、実験室の一部を改造した部屋なので窓がなくちょっと窮屈な感じがします。でも自分の部屋も貰えないボランティアもいるので、ぜいたくはい言えません。気分を新たにして頑張りたいと思います。

3.教会
教会
教会

キリスト教の国に来たのだから、いつか教会に行こうと思っていましたが、6ヶ月を過ぎたのを機に行く決心をしました。私は倉敷教会(プロテスタント)の教会員なので、UTNにいたJICAボランティアの人に勧められたプロテスタントの教会に行ってみました。雰囲気が良かったのでしばらくはここに通ってみようかと思っています。言葉はあまり解りませんが、教会で使う言葉に慣れればもう少し理解できるだろうと思います。説教があまり理解できなくても、讃美歌を知らなくても「礼拝に参加している」という意識は持てるということに気がつきました。倉敷教会よりはいろんな点で開放的な感じがしました。主な相違点は以下のような点です。

(1)牧師の説教が短い。
15分~20分程度で、説教するというより会衆に語りかける感じが強い。日本の場合は、牧師が「皆さん、どうでしょうか?」と言っても誰も返答しないが、この教会では何人も声をあげ、牧師がこれに応答しながら説教を進める。

(2)牧師以外の人の話がある
副牧師のような人が15分程度話をした他、信徒が2人で出て聖書の難しい個所の質疑応答をしたりプログラムに変化がある。

(3)AV機器を活用している
この教会ではすべての讃美歌は歌詞がスクリーンに映し出される。音楽は一部がピアノ演奏されるがその他はCDから流される。聖書の箇所、キー・ワード等もスクリーンに映される。コスタリカの教会では金がないので、パイプ・オルガンはほとんど使われていないらしい。

(4)子どもも礼拝に参加している
小さな子どもも親と一緒に出席しているが、思ったほど騒がない。泣く子は居るが走り回る子はいないし、叱る親もいない。

4.名刺

名刺ができました。セミナー等でよそに行った時に使うから作るよう言われましたが、なかなか進みません。「雛形(大学の様式)を変えるからちょっと待て」「管理する部署が変わったからちょっと待て」「管理する人が変わったからちょっと待て」「何も変わってないけど(理由は解らんけど)ちょっと待て」と言われて5ヵ月でやっとできました。コスタリカでは、複数の部署が協力して仕事を進めるという風土がないようで、こんなことでもかなり時間がかかってしまいます。でも誰も怒りません。大学が決めた雛形(電子ファイル)を必要な人に配り、我々はこの雛形を使って自分の名前や電話等を変え、用紙を買って印刷するか印刷屋に出すかして製作するということです。相棒の教授も自分で印刷するというので、私も彼に倣いました。今回は用紙代だけで済みました。コスタリカには「必要経費」が余り認められていないので、名刺代はおろか通勤の交通費も出ないので大変なようです。




<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。