大事な心づもり

大事な心づもり

大事な心づもり


家族の一員
 日本では,古来「お客様は丁重に」ということもあって,外国からの訪問者となると,ついついサービスの過剰や歓待のしすぎになりがちです。ホームステイでは,家族の一員としてありのままの生活に入ってもらい,異質の文化に触れ,お互い人間同士の生活を共にすることが大切です。滞在者もそれを望んでいます。

相手の文化・習慣の尊重
 国によって風俗・習慣が違いますが,外国の生活習慣や,そのもとになっている風土,環境について学ぶことも大切です。家庭,地域への適応を図るため,過度に日本の習慣にこだわるのを避け,相手の立場でものごとを考えて見ましょう。自分のものさし(価値観)とは違った見方があることに気付くことでしょう。

ことばの問題
 ホームステイでは,「ことば」のことがよく話題になります。外国からの人を受け入れることになれば,その国の言葉がわかるにこしたことはありませんが,言葉の上では全く未知の国からの来訪者があるかもしれません。こんな時でも,「あいさつ」とか,「はい,いいえ」の意思表示の言葉ぐらいは,勉強しておくようにしましょう。単語などはお互い教えあったり,絵で描いて示したり,身振り,手振りもときに役に立ちます。言葉の上手・下手より,「伝える意思,わかる努力」が大切です。聞き上手な人は,言葉の上達が早いと言われています。ジェスチャーは,国によって異なる場合がありますので,注意してください。

奉仕の心
 ホームステイは,ボランティアとしての活動が基本です。自分本位の考えでなく,相手の立場に立ち,相手と同じレベルでものを考えることを忘れないようにしましょう。

どこの国の人とも仲良く
 あらゆる国籍,人種を超えて仲良くすることが大切です。偏った国際人にならないよう,どこの国の人でも温かく迎え入れましょう。いろいろな民族,文化に接することは,私たちの世界観を広めてくれます。

自分のこと,家のこと,待ちのこと,日本のことは・・・?
 人を知り,相手の国を知るには,自分のこと,町のこと,自分の国のことなど,自分自身よくわかっていなければなりません。平素からの学習,心構えが大切です。外国の人を受け入れるとき,このことを忘れず,心の準備をしておきましょう。ただし,これを一度に一方的に考え,伝えようとするのは避けたいものです。必要に応じていつでも出せるよう,準備しておきましょう。

引き続いて交流を
 一度だけの受入でも,その機会は両者にとって,大変貴重なものです。そのたった1回だけのホームステイをそのままで終わらせるのは惜しい気がします。送って分かれた後も,このときの心のつながりを断つことなく,折に触れて様子を聞いたり知らせたりしましょう。これは,立派な民間外交間の仕事です。簡単な受入記録を残しておくと便利でしょう。

困ったときは?
 ホームステイの間に,病気や事故,ことば,その他のことで困ったときは,引き受け依頼のあった団体,倉敷市役所国際課・倉敷市国際交流協会へ御連絡ください。団体の連絡先,担当責任者等は確認しておきましょう。