平成27年度倉敷市文化章贈呈式
倉敷市では、毎年11月3日に、市民または市に縁故の深い方を対象に、文化の向上や地域社会の振興などにご貢献された方へ倉敷市文化章を贈り、そのご功績を称えています。
平成27年度倉敷市文化章の贈呈式は,文化の日の平成27年11月3日に行いました。
今年度の文化章は、大原美術館理事長の大原謙一郎氏が受章されました。
大原氏は、大原美術館理事長として、また倉敷中央病院理事長として、倉敷商工会議所会頭として、岡山県文化連盟会長、岡山県教育委員長として、永年にわたり、広く、倉敷市、また岡山県の発展に尽くされてきた方であります。
大原氏は、昭和38年に東京大学経済学部を卒業、昭和43年にエール大学院経済学部博士課程、倉敷レイヨン株式会社副社長、中国銀行副頭取をご歴任され、昭和60年から財団法人倉敷中央病院理事長に、また、平成3年から財団法人大原美術館理事長に就任されました。そして、平成11年には倉敷芸術科学大学客員教授に着任、平成13年には倉敷商工会議所会頭に就任、平成17年から岡山県文化連盟の初代会長に就任されるなど、文化人としてのみならず、経済分野、教育分野、保健医療福祉分野など、様々な分野で御活躍をされ、地域の文化向上に大いに貢献されました。
そして、平成27年3月には、世界的なフラワーアーティストでありますダニエル・オスト氏が倉敷を会場に開催した展覧会「ダニエル・オストの花と心」に、重要文化財の大原家本邸と、大原家の旧別邸であります有隣荘、大原美術館を提供されるなど、西洋と日本の架け橋を担われました。本展覧会には、秋篠宮文仁親王殿下並びに、成年皇族になられて初めての地方公務として佳子内親王殿下の御成りを賜るなど、多くの方々が、西洋と倉敷の文化の融合をご覧になりました。このように、世界に向けて倉敷の歴史と文化を発信され、展覧会を大成功に導かれました。