江田

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 昭和25年に児島味野に病床数20床でスタートした児島市民病院が、皆様に支えられ、時を紡いで新たな時代に対応すべく「倉敷市立市民病院」として生まれ変わりました。外観は「繊維のまち」に立地する病院にふさわしくファッショナブルで布の持つ「あたたかさ」や「やさしさ」が感じられ、ジーンズ生地の「綾織り」をデザインキーとして用いています。市民の皆様に馴染み深く、親しみの持てる建物が完成したのではないでしょうか。建設に携わってくださった関係各位に深謝いたしますとともに、与えられた使命を果たすべき重責をひしひしと感じております。
 倉敷市唯一の公立病院として、初期および2次救急体制を強化し、市民の皆様の健康維持と福祉の増進を図るため、予防医療の充実に努め、また、地域包括ケアを推進しながら、緩和ケアや認知症対策など高齢化に伴い需要増加が予想される機能を整備いたします。また、災害に強い病院として免震構造を採用し、浸水対策も施していますので、いざという時に役立つ病院でありたいと願っています。
 「市民に信頼される地域の中核病院」として、また、「人間味あふれる温かな医療を実践する病院」として、地域密着型の自治体病院としてあるべき姿を追求しながら、この多様な時代の、激動の医療情勢に対応できる「地域社会とともに発展する病院」にすることが責務であり、恩返しであると胸に刻んでおります。
 人の尊厳を大切にする医療、人生の喜びや悲しみを共有できる医療、そして幸せな最期にかかわりの持てる医療をめざし、市民の皆様の幅広いニーズに応える医療の提供に取り組んでまいりたいと思います。まだまだ発展途上の至らないことばかりの病院ですが、今後ともご指導、ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
                                                 
 以下の診療機能を骨格に据えています。
1.倉敷南部の1次、2次救急に貢献できる病院(救急車にできるだけ応需できる病院)であること。
2.当該地域で子どもが産まれ、育てられる町であることに貢献する。  
3.緩和医療の充実を図り、がん難民をつくらない。
4.在宅医療の時代を担い、地域包括ケアを推進し、基幹施設として機能する。
5.リハビリテーションが得意な病院として発展する。
6.疾患を予防、早期発見する健診業務、医療サービスに重点を置く。
7.災害に強い病院として、いざという時に役立つ機能を保持する。
8.倉敷市唯一の市民病院(公立病院)としてのステータス、存在感を示す。

 

新生「倉敷市立市民病院」の目指すもの

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