産婦人科では思春期から結婚・妊娠出産期・育児期・更年期、老年期に至る女性のライフステージに合わせて、地域の皆様に適切な医療を提供することをモットーとしています。
基幹病院や開業医の先生方と密に連携をとって治療を行っています。
日ごろからのお悩みの症状や不安に思っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
産婦人科からのお知らせ(新型コロナウイルスについて)
思春期によくある症状と治療
- 月経が開始するため、「生理が不順だ」とか「生理が重たく、痛みがひどく学校を休みがちだ」といった悩みができてきます。生理痛がひどいが、みんなにあるものだしたいしたことないだろうと放置しておくと将来子宮内膜症のような病気に進行することがあります。適切な検査の上できちんとした治療を行えば予防が可能です。
- 月経不順には思春期やせ症、肥満症、多嚢胞性卵巣など様々な病気がひそんでいることがありますので検査が必要です。
- 「おりものが多い」といった場合にも感染症のほかに腫瘍がひそんでいることもあります。感染症の検査のほかにお腹からのエコー検査や血液検査を行います。
- 月経移動は自費診療ですが、行っています。
性成熟期によくある症状と治療
- 「出血がある」「帯下が多い」「下腹が痛い」「月経不順がある」「生理が重たい」「生理がない」「なかなか妊娠しない」「尿が近い」などのさまざまな愁訴に対応いたします。
- 性感染症検査・予防法の指導や避妊指導などの家族計画(自費診療である緊急避妊を含めて)を行います。
- 結婚後2年以上避妊せずに妊娠しない場合は不妊症です。不妊症に対する一般的検査と治療を行います。体外受精は行っていません。
- 2016年10月より、分娩を再開しました。(当面は、市民病院での分娩が可能と診断された方を対象とします。)また、妊婦健診も行っています。健診では、母性を育くむという観点から、母乳指導などの保健指導、東洋医学をとりいれたセルフケアの指導などを積極的に行っています。
※妊婦健診は予約制となっております。
当院での分娩について、詳細はこちらをご覧ください。
予約制です。お電話にて予約をお受けいたします。
受診される方の氏名、生年月日、連絡先電話番号、希望予約日時をお伝えください。
健診時にお持ちいただくもの:母子手帳、健康診査受診票(クーポン)、健康保険証、紹介状(診療情報提供書)
※他の医療機関ですでに妊婦健診を受けられた妊婦さまは可能であれば紹介状(診療情報提供書)をお持ちください。
- 悪性疾患:子宮頸がんは40歳代までの性成熟期女性に乳癌についで2番目に多い癌です。頚がんワクチンと子宮頚がん検診をくみあわせると確実に子宮頚がんは予防できるようになってきました。当院では早期癌までの治療を行います。円錐切除などの子宮温存療法にも積極的に取り組んでいます。若年女性に、多嚢胞性卵巣や糖尿病に伴う月経不順に併発した子宮体癌が増加しています。早期癌にはホルモン療法による温存療法、浸潤癌には手術療法をおこないます。抗がん剤治療は外来化学療法室で対応が可能です。卵巣癌はエコーやCT・MRIによる診断と、臨床病期に応じて手術・化学療法を組み合わせた治療を行います。
- 良性疾患:子宮筋腫・卵巣腫瘍に対しては、腹腔鏡下手術や子宮鏡下手術などの低侵襲手術を行っています。子宮内膜症に対しては、ホルモン療法、腹腔鏡下手術などの外科療法を行います。
更年期以降によくある症状と治療
- 「体がほてる」「疲れがとれない」「冷えがひどい」「おしっこがでにくい」「下腹部にしこりがある」「下腹が痛い」「子宮が下がった感じがする」「お下から何か出てくる」「出血した」「帯下が多い」などを訴えられてこられる患者さんが見受けられます。
- 更年期・老年期にはいっても悪性腫瘍にはかかることがあります。子宮頚がん・子宮体がんや卵巣がんなどの悪性疾患の診断・治療を行います。
- 更年期症候群にはホルモン補充療法と漢方療法を組み合わせて、その方にあわせた医療を提供するようにしています。プラセンタ療法も行っています。
- 冷え性・のぼせ症にたいする漢方療法も積極的に行っています。
- 骨粗しょう症はDEXA法で検査を行い、治療まで行っています。
- 骨盤臓器脱については、骨盤底筋体操や薬物療法、ペッサリーを使った保存的治療や、最新のメッシュを使った手術と従来法での手術を症例に応じて行っています。
※ 専門的な不妊治療(体外受精)は行っておりません。
※ 乳房のご相談は、外科(乳腺外科)を受診してください。
お産倍増計画委員会
妊産婦さんが、市民病院で安心・安全に妊娠中から分娩、産後を送っていただけるように、毎月第3火曜日に産婦人科医師、小児科医師、助産師、看護師、MSW、事務職員により、お産の質の向上に向けた取り組みを検討しています。
市民病院お産倍増計画議事録(2023年度)