「高梁川流域の起業人」第2回

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「高梁川流域の起業人」第2回

「高梁川流域の起業人」オイコス株式会社 代表 永宮英紀さん




 東京都武蔵野市出身。昔からファッションが好きで、23歳のときに大手アパレルメーカーに就職。繊維の街・倉敷市児島に移り住みました。その後、他の会社に転職しながら、営業、縫製、加工などを経験していて、業界知識も豊富です。


 起業の理由について永宮さんは「オイコス(Oikos)とはギリシャ語で『家族』という意味。アパレル業界で働くうちにいろんな形でつなぐということを意識していて、経験を生かしたいという思いがありました」と話します。

 39歳で決断した起業への道。実は10年以上前から着々と計画を進めていたのですが、大変だったのは家族から同意を得ることだったそうです。

 「家族を最低限守らないといけないので。将来性をきちんと説明するための事業計画をまとめました。これをどう人に伝えるかというのも勉強になりましたね」と永宮さんは振り返ります。


 また、アパレル業界は季節によって売り上げが変動するため、永宮さんは起業する時期も考えたそうです。「1年のうちどの月に売り上げが作りやすいかを考えました。1年目は売り上げが今の5分の1だったのですが、起業のタイミングを逃したらもっとひどい内容になっていましたよ」(永宮さん)



 起業の思いは今、形となって現れています。自社ブランドのファッション小物を製造販売するだけでなく、メーカーと小売店、そして小売店と消費者をつなぐ、新たなビジネスを展開しています。

 「職人さんは自分のブランドを積極的に売り込むのが意外と苦手なんです。代わりに販路を開拓することで価値が生まれ、そして産地の活性化につながる」と永宮さん。地元児島を盛り上げようと、きょうも西へ東へと駆け巡ります。