平成30年度倉敷市文化章贈呈式
倉敷市では、毎年11月3日に、文化の向上や地域社会の振興などに貢献された市民又は市に縁故の深い方に倉敷市文化章を贈り、その功績を称えています。
平成30年度は、大原美術館館長の高階秀爾氏が受章され、11月3日文化の日に市役所1階市民ホールにて贈呈式が行われました。
高階氏は、昭和54年に東京大学文学部美術史科教授に就任、その後、国立西洋美術館館長、東京大学名誉教授、西洋美術振興財団理事長を歴任され、平成14年大原美術館館長に就任、平成16年倉敷市文化振興財団アドバイザーに就任されました。
また、日本を代表する美術史学者であり、専門とする西洋美術史のみならず、日本の近代美術にも造詣が深く、紫綬褒章、日本芸術院賞・恩賜賞、文化功労者、文化勲章など数々を受章し、平成27年に日本芸術院会員に任命されています。
さらに、研究は国内に留まらず、海外においても功績を高く評され、フランス レジオン・ドヌール シュヴァリエ勲章、イタリア グランデ・ウフィチャーレ勲章をはじめとする名だたる章(賞)を授与されておられます。
大原美術館館長として,モーニングツアーやイブニングツアーの企画など芸術文化活動を通じて,市民の文化意識の醸成を図ってこられるとともに,チルドレンズ・アート・ミュージアム開催など,子どもたちに開かれた美術館として倉敷市の美術教育に尽力されています。
また,倉敷市文化振興財団アドバイザーを歴任されるなど地域文化の振興に積極的に携わるとともに,大原美術館の所蔵作品の主だったものを東京の国立新美術館で展示する展覧会開催や,G7倉敷教育大臣会合では,各国・国際機関の代表に,大原美術館の素晴らしさを認識していただき,大原美術館と倉敷を世界に発信するなど,様々な活動を通して文化振興や地域活性化に努めるとともに,倉敷市のPRにも多大な貢献をされるなど,その功績は誠に顕著であります。
ここにあらためて,永年にわたる御活躍に対し,深く敬意と感謝の意を表しますとともに,本日の御栄誉を心からお祝い申し上げます。