現代の社会において、消費生活の有り様は、めまぐるしく変化しています。
かつては、企業や店舗のほうが情報量や交渉に長けており、消費者の知識や経験不足につけこんだり、消費者が理解不足のまま契約して、トラブルになったりしていました。
時は流れ、現代では消費者がインターネットなどを利用して、情報を収集し、知識や交渉力を得る事が可能になりました。
便利になる一方、知識や交渉術を得た消費者が、利己的に過剰な要求をおこなうケースも見られるようになりました。
行き過ぎた要求は、「カスタマーハラスメント」などと呼ばれ、ニュースでもしばしば取り上げられています。
「カスタマーハラスメント」は営業活動に大きな損害を与え、昨今は企業や店舗も対策に乗り出しました。
内容によっては、「カスタマーハラスメント」を行った消費者自身が代償を払うこともあります。
このような現状において、消費者はどのようなことを心がけるべきでしょうか。
「カスタマーハラスメント」とは
STOP! カスタマーハラスメント (厚生労働省)による次のように示されています。
- 過大な要求や不当な言いがかりなど、主張内容に問題があるもの。
- 主張が暴言や暴力、その他迷惑な行為を用いて行われる主張方法に問題があるもの。
そういった主張にならないために、次のことを心がけるのが有効とされています。
消費者が意見を伝える際のポイント
消費者が意見を伝える際のポイント(消費者庁)によると、次のことが有効とされています。
(1)ひと呼吸置きましょう。
(2)言いたいことを明確に、理由を丁寧に伝えましょう。
(3)従業員の説明も聞きましょう。
会社やお店も消費者と同じ“人”が働いています。
相手を思いやってこそ、消費者自身の充実にもつながるものと考えています。
今こそ、「良識ある消費者」を実践しましょう。