ごりゅうそんりゅういんほうとう
五流尊瀧院宝塔
種別: |
国指定・建造物 |
所在地: |
倉敷市林 |
所有・管理者: |
五流尊瀧院 |
指定年月日: |
昭和31年6月28日 |
この宝塔は,当時尊瀧院におられた桜井宮覚仁親王と冷泉宮頼仁親王が,隠岐でなくなった父君,後鳥羽上皇の一周忌供養のために仁治元年(1240)に建立したものと伝えられています。
総高約3.8m, 花崗岩製の大宝塔で,方形の壇上積基壇上には格狭間のある基礎を置いています。塔身は円筒,首部・高欄は一石で作られており,高欄には天女が刻まれています。
軸部には正面に座像が刻まれていますが,印相は定かでなく,背面には梵字があったといわれています。笠の形式は通常ですが,軒口の造りや軒反りには,鎌倉時代の特色がよく示されています。また,軒端の四隅には風鐸等をかけるための小孔があいています。
石塔様式などから仁治ごろの造塔はほぼ確かであるとされ,見事な壇上積基壇の中央に立つ宝塔からは,堂々とした姿が伺えます。
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