亀山薬師如来坐像

亀山薬師如来坐像

かめやまやくしにょらいざぞう
亀山薬師如来坐像

亀山薬師如来坐像の写真

種別: 県指定・彫刻
所在地: 倉敷市玉島八島
所有・管理者: 薬師庵
指定年月日: 昭和48年5月15日

 薬師如来は人々の病苦や暗黒を救う仏です。一般に万病平癒の仏として知られていますが,県内では特に眼病を癒す仏として信仰されています。この薬師如来は玉島八島の薬師庵本尊仏で「亀山薬師」の名で厚く信仰されています。

 檜材の割矧造りで像高81.8cmです。表面は黒漆地を墨で補っており,本来の箔は失われています。この像は結跏趺坐し,右手は掌を前に向ける施無畏印,左手には薬壷を持っています。これは薬師如来像の一般的な姿です。

 膝裏の墨書銘には,「応和」の年号が見えますが,書き換えがみられることから,「長和」とするか「養和」とするかの議論があります。併記された干支と合う長和6年(1017)と考えれば,県下最古の銘を伴う仏像になります。

 

【現地周辺の地図】