令和5年3月13日(月曜日)午前11時45分頃、匿名で「倉敷市内のホテル内にあるレストランで次亜塩素酸ナトリウム入りの水を飲み、体調を崩した者がいる」との連絡が保健所にあった。
当所で調査をしたところ、令和5年3月2日(木曜日)の夜に、倉敷市内のホテル「天然温泉阿智の湯ドーミーイン倉敷」内の飲食店「レストランHATAGO(ハタゴ)」を利用した3名が、水を飲んだ直後に吐き気等の症状を呈していることが判明した。この水について確認したところ、従業員がディスペンサー(ウーロン茶のドリンクサーバー)を消毒するため次亜塩素酸ナトリウム水溶液を入れ、その消毒液が入った水をそのまま飲料水として提供したことがわかった。
ホテル側が高濃度の次亜塩素酸ナトリウムが入った水の提供を認めたこと、水から強い塩素臭がしたと有症者から申出があったこと、有症者の症状及び潜伏時間が類似していること、医師から食中毒患者届出票が提出されたことから、当該施設が提供した水を原因とする食中毒事件と断定した。
報道発表資料(レストランHATAGO(ハタゴ))(令和5年3月16日)
【みなさまへのお願い】
塩素系消毒剤の使用後は水道水で十分に洗い流しましょう。
塩素系消毒剤を使用する際は使い捨て手袋を活用し、素手で直接触れないようにしましょう。
調理前後は塩素や煮沸により調理器具類をしっかり消毒しましょう。