木造天部立像(もくぞうてんぶりゅうぞう)

- 種別
- 市指定・彫刻
- 所在地
- 倉敷市西岡
- 所有・管理者
- 行願院
- 指定年月日
- 令和7年8月28日
倉敷市西岡の行願院本堂に安置されている4躯の天部立像です。この4躯の像は一度に彫られた像ではなく、江戸時代初期に行願院が現在の地に再興された際、周辺の寺院などから移され、四天王像として信仰されてきたものと考えられます。
持国天立像と増長天立像は本堂須弥壇の左右に安置され、それぞれが外側の手を捧げ、邪鬼とともに阿吽の像容をとる平安時代のものと考えられる左右相称の二天立像です。広目天立像は頭部が平安時代、体部が鎌倉時代のものと考えられており、破損した部位を後世に補修し、尊像としての一体感を再構築した貴重な作例です。多聞天立像はゆったりとした量感をもつ体部に大作りの甲冑着衣をつける室町時代の典型的な天部立像で、後背部の頭から裾までにノミ痕を残しています。
以上のことから、この4躯の天部立像は、それぞれが四天王像としての尊像形態、造形表現において数多くの貴重な要素を備える像と言えます。
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