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ランカレポートVol.2

ランカレポートVol.2

原田さんタイトル



「自分の生活だけでなく、遠くに、でもこの地 球上に居る他の人々のことに想いを馳せることができたら、それが国際協力の“初めの一歩” 。」

原田さんってどんなひと?

Negomboの風景

質問5
憧れている人はいますか?
答え
周囲を明るくする笑顔の持ち主。
質問6
カルチャーショック!なことは?
答え
食べ物を大量に捨てることが平気でできること。何時でも何処でもゴミを捨て、老若男女問わず唾やカスを吐く習慣。
質問7
活動の中での失敗談はありますか?
答え
例え( 日本で言うところの)失敗をしたとしても失敗にはならない・・・。そんなお国柄!?なので、 こりゃ失敗したなってことはまだないです。

オレンジライン

今回はスリランカの治安について話したいと思います。生活するにあたり、その基本は衣食住ですが“安全”もとても大事な要素と思うからです。


都市・コロンボ

渡航前。私が青年海外協力隊の一員としてスリランカに派遣されると話した時 、知人たちの第一声は「危ないんじゃないの?」「大丈夫なの?」という主旨のものでした。スリランカという国の正確な位置は知らなくても、そこは戦闘状態にある国だとの認識が私の周辺の人々の中にはあったのです。

実際に、スリランカは25年という長期間にわたり停戦を挿みながらも内戦を続けていました。表現が過去形なのは、報道で目にされた方もおられると思いますが、今年2009年5月中旬。現政権の政府軍が敵対していた反政府組織「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」 のリーダー始め、主要な幹部を殺害、全土を制圧したのです。

私たちは日常的に、安全に関する最新情報や具体的な指示をJICAスリランカ事務所から得られるほか、身の回りの安全確保のために必要な基本的心構えや注意すべき点など定期的に指導を受け、注意を喚起されています。また、年2回開催される隊員集会では交通安全委員会が中心となって、直近半年の間に隊員が経験した事故や事件についての報告があります 。そしてそれを未然に防ぐことはできなかったか、どのような対処法が最良と考えられるかなどを話し合っています。
 

JICA事務所近くを通る電車


では、私個人の安全についての、危険についての意識は…私の任地 Kuliyapitiya(クリヤピティヤ)の片田舎で暮らしている限り、特別に危険な国であるとの意識は正直無いに等しいのです。もちろん日本とは異なる環境です。油断は禁物、自分の身は自分で守る意識を常時維持していなければなりません。

それでも私は村人と同じように、戦闘もテロも今居る国で起こっている出来事だとは実感しにくい日々を送っていました。 しかし、戦闘地域から無言の帰宅をする兵士のお葬式の告示を目にした時には、なんと表現すればよいのか分かりませんが、複雑な気持ちになりました。終戦を迎え、しばらくは歴史的なお祭り騒ぎとでも言えばいいのでしょうか。浮かれて街に繰り出す大勢の市民の様子を報道番組で見たほか、鬨の声を上げながら進む行列を実際に見かける機会もありました。。

…あれから数か月が経過。任地Kuliyapitiyaでの生活は、一見、以前と何ら変わりません。内戦が終了したら高騰する物価が下がるんだと言っていた人々の期待虚しく、物価は更にじりじりと値上がりを続けて庶民の生活を苦しめています。また、内戦の発端にもなった民族問題や根底にある格差、貧困の問題は依然存在します。

そして私の、今在る日常。日本を外から眺め、日本を想い、自分の中の“日本人”という意識を感じ、心に生じる様々な感情をじっくり味わいながら一日一日を積み重ねているところです。もちろん防犯意識は忘れないよう にしています!


オレンジライン



スリランカ地図

今回はスリランカの世界遺産の話。
北海道の約8割という限られた国土のスリランカですが、世界遺産に指定された貴重な史跡や自然保護区が7か所あります。

★聖地Anuradhapura(アヌラダープラ)
☆古代都市Sigiriya(シーギ リヤ)
★古都Polonnaruwa(ポロンナルワ)
★聖地Kandy(キャンディ)
★Galle(ガール)旧市街と要塞
☆黄金寺院Dambulla(ダンブッラ)
☆Sinharaja(シンハラージャ)森林保護区

私の任期2年間の滞在中に全部観て回りたいと願っているところですが、現在、週末や祝日などの機会を利用して★の4か所は訪れました。日本でも寺社仏閣を拝観するのが好きな私にとって、スリランカの史跡群は学生時代に学んだ歴史をすっかり忘れ去っていても(笑 )、十二分に楽しめました。

Anuradhapura light up



この国の治安が改善されて安定し、外務省の渡航情報にも警告が発出されなくなれば、観光客はより安心してこれらの遺産を観て回ることができるでしょう。もちろん、世界遺産に指定されていなくても雄大で美しい景色を臨める場所はたくさんあります。また、ガイドブックに載っていない史跡やお寺、自然の景観、その地域ならではのお祭りなどもまだまだたくさんあるようです。


オレンジライン


この国がこれらの貴重な観光資源を活かし、観光立国として再起を図るとしたら。その時、治安維持と共に徹底的に取り組まなければならない大きな問題は“ゴミ”問題だと言われています。大都市Colombo(コロンボ)の道端には悪臭を放つゴミや残飯の山が累々と。
代表的な観光地Negombo(ニゴンボ)も、高級ホテルの近辺は清掃されているものの少し離れた場所に行くと…。もちろんゴミ問題は今現在も取り組まれている主要課題ではありますが、ポイ捨て文化!?が根付いている国民性。これをどのように改善していくかは簡単ではないなあと思います。

polonnaruwa

私の主要な活動先のMahimpitiya(マーヒンピティヤ)という村では 、人口が少ない分、ゴミはKuliyapitiyaの町のようには目立ちません。それでも、「ゴミはゴミ箱に入れる」「ゴミを持ち帰る」という意識は大人も子どもも皆無に近いです。

自然に帰るゴミばかりだった頃にはポイ捨ても問題なかったでしょう。この国の道徳観だけでなく、社会の急速な近代化の中で土に戻らないゴミが折角の景観も汚しています。加えてそれらのゴミはデング熱などの感染症の拡大にも悪影響を及ぼしているのです。…もったいなくも捨てられる大量の残飯ゴミの話はまた別の機会に…。

negombo