ランカレポートVol.10

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ランカレポートVol.10

原田さんタイトル



「自分の生活だけでなく、遠くに、でもこの地 球上に居る他の人々のことに想いを馳せることができたら、それが国際協力の“初めの一歩” 。」

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8月下旬、帰国まで1か月。その時期に、大切な友人が任国に来てくれました。2009年12月にも別の友人が訪ねて来てくれ、5日間という限られた時間を使って観光地を中心に世界遺産4か所を訪問。ランカ料理&南国フルーツも堪能してもらいました。 

ニゴンボ魚市場1ニゴンボ魚市場2
〔写真〕友人と訪れたNegombo(ニゴンボ)の活気ある魚市場。

今回、来スを計画&実行してくれた友人は保健師として働く大先輩。私が保健師JOCVとして活動中と伝えた時、「公衆衛生活動の原点」との言葉をくれた人です。ですので恥ずかしながら、今回の旅は配属先スタッフや地域住民の方々との交流、NPP検診見学を組んで、人々の日常生活風景を直に感じられるような計画を練りました。希望のあった観光地にも立ち寄りながら、ランカの雰囲気・景色・風・におい・色・音など感じてもらえたのではないかと思っています。

ランカ家庭料理1ランカ家庭料理2ランカ家庭料理3
〔写真〕友人と訪れた私の親友プリヤンカの自宅で振舞われたランカ家庭料理。

プリヤンカ宅のシーバ 
〔写真〕大の仲良し、プリヤンカ宅のSeeba(シーバ)と記念撮影。

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2年間の最後の1か月。活動の締めくくりの時期、お世話になった方々から食事会のお招きがあったり家族旅行への参加を乞われたり。急に立案実施される記念プログラムへの参加ほか、最後にきちんと挨拶に訪れたい恩人も数え切れず、カレンダーとにらめっこしながら可能な限り予定を詰め込みました。ステイ先からの退去や帰国に備えての雑事も徐々に進めなければならず、また最終活動報告も下準備なしでは後悔することになりそうだし…ということで、気忙しい日々を送りました。

MOH KULIYAPITIYA EASTオフィス1MOH KULIYAPITIYA EASTオフィス2
〔写真〕MOH KULIYAPITIYA EASTオフィスを訪問して、お礼とお別れの挨拶を。
ついでに耳にタコができるほど口酸っぱく言い続けてきたBMI計算について復習して。スタッフみんなから素晴らしい反応が返ってきたこと、心からうれしく思いました。贈り物を準備してくださっていたことには驚きました。「再会するためにも健康が大事です。みなさん生活習慣病に気をつけてくださいね」と最後まで笑顔で話すことができました。

Mahimpitiya(マーヒンピティヤ)村の学校1Mahimpitiya(マーヒンピティヤ)村の学校2
〔写真〕Mahimpitiya(マーヒンピティヤ)村の学校での最終日。
私が最後に出した宿題レポートに、私は手紙を書き加えて返却しました。それを生徒のみんなに順番に読んでもらうと生徒全員に対する手紙=メッセージになっています。最後、ひとりひとりにノートを1冊プレゼントして、ここでも笑顔でお別れすることができました。

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帰国日ぎりぎりまでスーツケースに収まらなかった荷物→そのうちにと思っていたら冷や汗かくことになりました。買いに行く暇を作れなかったランカ土産→そのうちにと思っていたら買いに行けませんでした。最後にもう一度会いたいと言ってくれた人々に全員会うことも叶いませんでした。そう、何よりも辛かったのは、ランカの人々とのお別れです。私たちが空港へ出発する数時間前に任地Kuliyapitiya(クリヤピティヤ)から最後のお別れにとColombo(コロンボ)まで来てくれた配属先のメンバーだけでなく、私が関わりを持たせていただいたすべての人々に感謝の気持ちを伝えたい気持ちで今も胸はいっぱいです。

プリヤンカとシーラ 
〔写真〕公私共に私の面倒を見てくれたPHM(公衆衛生助産師)のプリヤンカとPA(事務職)のシーラ。私が参加した最後のCSCプログラムにて。
プリヤンカは8月頃から私との別れが辛くて「仕事に集中できない、家事ができない、気分が塞いで元気が出ない、食欲がない、眠れない」などなど多彩な訴えを繰り出しました。私は彼女のためにもランカを再訪問するつもり…で、います(笑)。

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そして今。私が居るのは東京。

任国に赴任したのが2008年9月22日のことでした。2年後の2010年9月21日に日本へ帰国、東京で開催されている帰国後研修に参加しています。ちょうど今、連休の時期ですので特別に東京滞在が長くなり、玉島に戻るのは27日の晩になりそうです。

私は任期中に任国外旅行も一時帰国もしておりませんので、久しぶりのフライト。久しぶりのランカ以外の場での生活。正直、戸惑いと言いますか…表現し難い妙な心持ちが続いています。噂の逆カルチャーショックの実態はどうなのか、その検証もしなければなりませんし(笑)。JOCV活動を終えた自分自身への評価もまだ決めかねている状況ですし、今後の進路も定まってはいません。でもまずは、今しか感じられない驚きや見出せない発見など新鮮な気持ちで眺める祖国日本を楽しみたいと思っています。