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コスタリカ通信Vol.3

コスタリカ通信Vol.3

コスタリカ通信 タイトル

JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第3弾は任地アラフエラについての報告です。(2011年5月27日掲載)

2011年5月26日
佐伯元です。プロ野球の交流戦が始まりましたが、私が任地のアラフエラに来てもう1ヵ月経ち、いよいよボランティアとしての第一歩を踏み出しました。

大学でのパートナーも決まり、電話やインターネットも整備され、順調にスタートが切れたと思います。再生可能エネルギーの仕事の内容も不明確な点はありますが、学長から直接「コスタリカの再生可能エネルギー普及のため力を貸して欲しい」と言われたので、改めて意欲が湧いてきました。

今回はアラフエラ、大学、雨季の気候等の印象について報告します。
 

1.アラフエラ
アパート(プールはありますが、子供用です)
アパート
(プールはありますが、子ども用です)

首都サンホセに続く都市ですが、どちらかというと田舎の雰囲気を持った町です。さすがに教会が多く、カトリックが70%と言われているのに、私のアパートの近くだけでもメソジスト派等のプロテスタント教会が3つもあります。買い物はぜいたくを言わなければ何でもあるという感じです。キッコーマンの醤油や「ひとめぼれ」もあります。服や靴のサイズが合いにくいとかいろいろ問題はありますが、生活で困ると思うことはありません。町の中心には教会と市民公園があり、ここで人々がのんびりとしているというのは、どこの町にも共通のようです。首都サンホセその他の都市との間は10分に1本程度バスが走っており、不便はありません。

 

2.気候
倉敷市とアラフエラ市の降雨量と温度の比較表
倉敷市とアラフエラ市の
降雨量と温度の比較

サン・ホセ(海抜1200m)より2~3℃高いと聞いていましたが、やはりアラフエラ(海抜970m付近)の方が暑いです。でも最高気温が30℃以下だから、日本の夏と比べると楽です。5月から雨季になると聞いていましたが、ほんとに季節が完全に変わりました。5月に入って26日までに18日間雨が降りました。昨年までの20年間の平均データ(倉敷市とアラフエラ市の降雨量、最高・最低気温の月平均値比較)を添付しますので、興味のある方は楽しんで下さい。


乾季(12月~4月)・雨季(5月~11月)の特徴は以下のような感じです。
(1)雨季の降水量は乾季の3倍以上
(2)温度は殆ど変らず、最高気温は乾季30℃前後、雨季は28℃前後

アラフエラの年間降水量は倉敷の180%と多く、これが電力の主力(78%)を占める水力発電の源となっています。雨の降り方も日本の梅雨とは違います。典型的な雨季の天気は、午前中晴れて昼頃から曇り、午後2時か3時頃から1時間前後激しく降って夕方から晴れるというものです。しとしと降り続くというのは年に何回もないそうです。

北緯10度の国の日の出や日の入りの時間がどうなのか気になるので調べています。5月18日のデータでは、日の出が倉敷5時00分 アラフエラで5時15分、日の入りが倉敷19時02分 アラフエラ17時50分です。倉敷の方が約1時間半日が長いことが解ります。
 

3.仕事

配属先の国立工科大学(UTN)は新生の大学で、教授陣も増強しようとしているようですが、エネルギーの専門家がいない(他の大学とのかけもち)そうです。国の方針である「2020年にカ-ボン・ ニュートラル(温室効果ガスのネット排出量ゼロ)」を目指して再生可能エネルギー普及に力を入れようとしています。コスタリカのエネルギー消費量の51%は自動車(バス、トラック含む)なので、車の対策(ガスの排出を減らす、再生可能エネルギーに変える)に重点をあてることになります。大学でどこまでできるかという問題はありますが、意識づけをし、改善案を出し効果を確認して進める工程表を描くよう考えています。できれば大学の活動で、国民に影響を与えることが期待されており、大学に何か再生可能エネルギーを導入できないか検討しています。コスタリカの問題(予算、技術レベル、人の意識等)も私の問題(スペイン語、再生可能エネルギーの経験等)もあり、計画を立ててもその通り行くとは考えられませんが、一生懸命彼らの気持ちになってやれば「何とかなるんやないか」と思っています。

大学の仕事部屋
大学の仕事部屋
部屋は右手建物の2階です。
部屋は右手建物の2階です。
体重が私の約2倍のパートナーと
体重が私の約2倍のパートナーと

 

4.スペイン語

JICAの経験者から、「むこうへ行ったら何とかなる」と言われて来ましたが、正直なところ「そんな甘いもんやおまへんで」という感じで苦労しています。今までは条件が良かった(スペイン語の先生が解りやすい言葉で話してくれる/1対1の場面が多かった/対応に余裕が持てた)のですが、ここでは会議で何人かの人と再生可能エネルギー導入の計画を議論する必要があります。十分準備すれば説明は問題ないのですが、質疑になるとかなり困る場面も増えて来ました。困った時には英語で説明して切り抜けていますが、メンバーの中には英語を使いたくない人もいますし、やはりこちらに溶け込むにはスペイン語が必要だと感じています。

とりあえず、先週から週2回スペイン語の学校に通っています。これでうまいこと行かんかったらどないしたらええんや?


<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。