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コスタリカ通信Vol.6

コスタリカ通信Vol.6

コスタリカ通信 タイトル



JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第6弾はコスタリカ大統領の来訪や環境フォーラムの実施など、最近経験したことの報告です。(2011年9月2日掲載)

2011年8月24日

佐伯元です。コスタリカ上陸後早5ヵ月が経ちました。今回は最近経験したこと、考えたこと等を報告します。

1.大統領来訪
ラウラ・チンチージャ大統領
ラウラ・チンチージャ大統領

8月6日コスタリカの大統領(初の女性大統領/ラウラ・チンチージャ)が私のいる大学(UTN)の新しいキャンパス開講の式典に来て、記念講演をしました。人口450万人の国だからこいうこともあるのでしょう。「コスタリカは小さな国だが、世界のために何ができるか考えて行きたい。この大学からもコスタリカため、世界のために働く人達が沢山出て欲しい」という様な話(だったと思います?)をしましたが、さすがに演説は上手で聞く人を惹きつける魅力があり、私もあらためてコスタリカのために頑張ろうと思いました。(写真1)

 

2.セミナー実施
環境フォーラム2011
環境フォーラム2011

8月18日~19日に「環境フォーラム2011」がUTNのアテナス・キャンパスで行われ、私も参加しました。テーマはエネルギーでした。国内の大学や研究機関等の環境担当者が集まりましたが、何と私が「主催者(UTN学長)推薦」で30分のセミナーをしました。私が求められたのは日本での事例紹介ですが、「私が何らかの関わりをした事例を紹介する」「日本の技術の強みについて意見を入れる」「日本の革新技術を紹介する」という要望が加わりました。事例としては「旭化成事務所でのクール・ビズ」「倉敷NPOの家電省エネ活動」「岡山NPOの太陽光発電機導入」「自動車や自転車のパーク&ライド」、革新技術としては「(ノン・フォスゲン法)ポリカーボネート・プロセス(私がサウジ・アラビアで技術指導したプロセス)」を紹介しました。写真やデータが有効なので、会社の元同僚、NPOの仲間や先輩、家族からも情報を送って貰いました。

セミナー直後のコーヒー・ブレークで、「セミナーをして欲しい」という人や、「議論したいので、私の大学に来て欲しい」という人もいましたので、まずまず好評だったようです。原稿はスペイン語の先生に直して貰い、更に相棒が修正したので文章は問題なかったと思います。1ヵ月前に原稿を仕上げ、ずっと練習したので発表はスムーズでしたが、質疑応答でスペイン語の意味が解るか心配でした。質疑応答は3人の発表が終わった後、一緒に実施したため私は答えずに済みました。実際は1件私が答えるべきかきわどい質問がありましたが、私が質問の意味を考えている間に隣の人が答えてくれました。やれやれ。そやけど次回は一人でセミナーやらなあかんから、こうは行かへんで。どうするんや?

3.日本では気がつかなかったこと

日本と外国とはいろいろ事情が違うことは解っていても、その国に行って初めて気がつくことも多くあります。そのいくつかの例を紹介します。

縦書きの看板
縦書きの看板

(1)「横文字」を縦書きするか?
こちらに来るまで、英語等の横文字を縦に書くのはあり得ないと思っていました。しかしコスタリカは「堂々と」看板に縦書きをしています。スペイン語の先生に聞くと、「スペイン語圏では、縦書きの文化がある」と言っています。ラテン・アメリカでは、パナマ等アメリカの影響の強い国を除いて、縦書きの看板があるようです。

(2)「アメリカ」とはどこの国か?
日本ではアメリカと言うと、アメリカ合衆国(USA)を指すことが多いですが、「(USA以外の)アメリカ」に来ると「アメリカ大陸」のことを指し、北(カナダ、USA、メキシコ)、中(コスタリカ、パナマ等)、カリブ(キューバ、ドミニカ等)、南(アルゼンチン、ブラジル等)と区別されることが多いです。

(3)「小数点」は点か?
コスタリカでは「小数点」の替わりに、「小数コンマ」を使っています。SI単位系(メートル、キログラム、秒等7つの基本単位で成り立つ世界標準)では、コンマが正しい(ISOでも同様)からだそうです。しかし、英米圏(日本も含まれるようです)は、世界標準に従っていないということです。ちなみに、小数点のことを英語では、"decimal point"(点)、スペイン語では"coma decimal"(コンマ)と言います。


<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。