ヨルダン通信Vol.8

ヨルダン通信Vol.8

ヨルダン通信 タイトル



JICA青年海外協力隊として、ヨルダンで経済市場調査の活動をしている松本香織(まつもと かおり)さんのレポートをお届けします。第8弾はお祭り(マハラジャーン)とヨルダンの女性たちについてご紹介します。

マルハバ!
 
みなさん、お元気ですか?
今月もヨルダン通信をお送りさせていただきます。アルハムドゥリッラー!(神様のおかげで)

もう12月ですね。年末なので、みなさん、お忙しく過ごしていらっしゃると思います。こちらは、イスラム教なので、クリスマスや年末も関係なく、通常通りの日々を送っています。

さて、今回は私の住む街、ゴールサ―フィーで行われたお祭り(マハラジャーン)とヨルダンの女性たちについてご紹介したいと思います。

まずは、マハラジャーンから。こちらの人々は、お祭りが大好きです。日本人もお祭り好きですよね、その点は共通していますね。街では、3カ月に1回くらい、何かとお祭りが計画されて実施されます。例えば、王様のお誕生日をお祝いするお祭りや、市制〇〇年記念とか。

今回は、街の青少年センターやNGOなどが合同で、4日間の大きなお祭りが実施されました。私も初日に少し出演させていただきました。

色々なお祭りが実施されますが、大体内容はいつも同じです。若者たちや少女たちが、ダブケと呼ばれる伝統的な踊りを踊ります。たくさんの観客たちも、一緒になって手を叩いたり、中にはステージに上がって踊りだす人も。また、踊り以外に伝統的な歌が披露されることもあります。最初は、歌手が一人で歌っているのですが、大体、歌の後半は観客たちがステージに上がって一緒に踊りだすことが多いです。

男の子たちの踊り
男の子たちの踊り
女の子たちの踊り
女の子たちの踊り

今回、私はトランペットを少しだけ演奏しました。主催者から浴衣を着てほしいというリクエストがあったので、浴衣を着て出演しました。浴衣でトランペットって、なんだかおかしかったですが・・・。ほとんどの人がトランペットを実際に見たことがなく、みんな興味津々で演奏を聴いてくれました。

トランペット演奏
トランペット演奏
お祭りの観客たち
お祭りの観客たち

一部、アンマンや都市部の学校ではあるようですが、私の街の学校には音楽の授業がありません。なので、子どもたちは楽器に触れる機会もほとんどありません。

でも、みんな音楽は大好きです!特に、踊りが大好き!結婚式でもお祭りでも、家の中でも人が集まるといつも踊りまくっています。小さな頃から踊りに親しんでいるので、まだ幼稚園の女の子も、とても情熱的に腰を振って踊ったりしています。

イスラム教徒なので、男女が集まって一緒に踊るということはなく、男女別れてそれぞれで踊っています。女性は、男性に見られてはいけないので,家の中や囲いがされた庭で踊ることが多いです。女性たちは普段はアバヤ(体全体を覆う黒いコート)を着ていますが、結婚式の時は下に派手な衣装を着て、お化粧をしています。女性たちだけで、ヒジャーブ(髪を覆う布)を脱いで、楽しく情熱的に踊りを踊ります。

結婚式(男性)
結婚式(男性)
結婚式(女性)1
結婚式(女性)
結婚式(女性)2
結婚式(女性)

イスラム教徒の女性たちは、アバヤを着て髪もヒジャーブで隠しており、中には顔も隠している人もいるので、暗い、静かなイメージを持たれがちと思いますが、ここの女性たちは実はとても情熱的で、明るくておおらかな人たちばかりです。家の中では、ヒジャーブをとり、夏は半袖の服を着て、大声で笑い、時には踊ったりするなどとっても活発です。時々、夫と大声で喧嘩をしたりする姿も見ます。ただし、こういった女性たちの普段の姿を見ることができるのは、私が女性だからです。男性はたとえ日本人であっても、こういった女性の自然な姿を見ることがまずありません。

私の街の女性たち1
私の街の女性たち
私の街の女性たち2
私の街の女性たち

ヨルダンの平均的な家(恐らく、他のアラブの国もだと思います)には、まず表のドアが二つあります。一つは家族用、そして一つは客間用です(私の街は貧しい地域なので玄関が一つの小さな家が多いですが)。男性の客人が来たときは、この客間に招かれ、男性の主人が客人の相手をします。妻や年頃の娘たちは、客人に会うことはありません。紅茶を運んだりというのも家の主人かまたは息子たちがします。

逆に、私は女性なので客間に通されることはなく、家族用の玄関から入って女性たちとともにお茶を飲んだり、食事をします。男性の主人が私の同僚や友達の場合は、一緒に同席することもありますが、男性が外に行って席を外していることも珍しくありません。ある同僚は、厳格なムスリムで、私が家に遊びに行っても、まず家で同席したり一緒に食事をすることはありません。私は同僚の奥さんと女同士の話をしたり、奥さんの奥さん仲間たちと一緒にお茶を飲んだりして過ごします。

今後も、ムスリムの人々、アラブの人々の生の姿をお伝えしていきたいと思います!



<国際課より>
国際課では松本さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、松本さんへ届けます。
倉敷市はヨルダンで奮闘中の松本さんを応援しています。