コスタリカ通信Vol.11

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コスタリカ通信Vol.11

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JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第11弾は一時帰国中のエピソード、感じたことや、2012年に向けての抱負です。(2012年1月23日掲載)

2012年1月22日

佐伯元です。9ヶ月ぶりに日本に帰り約1ヵ月滞在し、18日にコスタリカに戻って来ました。今度は季節が急に冬から夏になるので対応が大変かと思いましたが、暑さはそれほどでもないので問題なさそうです。しかし体がだるく、今後しばらくは時差ぼけに悩まされそうです。でもとにかく、妻と二人無事にコスタリカに着き、新たな生活がスタートしました。これから二人で協力しながら、コスタリカの生活を楽しみたいと思います。


1.一時帰国

(1)往復
コスタリカと日本の直行便がないのでヒューストン経由で移動します。日本に帰る時はヒューストンで一泊する必要があるので、ホテルと空港間の荷物の移動が大変でした。逆のコースはその日のうちにヒューストン経由コスタリカに向かう便がありますが、この場合は成田から待ち時間を含め約22時間座り通しなので疲れます。時差が15時間あることも含め、やはりコスタリカは日本にとって遠い国だと改めて感じました。

(2)日本滞在中の行動
12月18日に帰国しましたが、この週のうちに健康診断を済ませ、歯の定期検診も受けました。これから15ヶ月、なんとか健康に(できれば医者にかからないで)過ごしたいと思います。

仕事の関係では、倉敷市国際課とJICA岡山の担当者と打ち合わせし、活動の報告をし、今後の倉敷ーアラフエラ国際交流について話し合いました。

再生可能エネルギー関係では、岡山の環境NPO(岡山エネルギーの未来を考える会)の太陽光発電所(岡山市立の保育園)を見学し、再生可能エネルギー教育に使う設備の説明を受けました。これからのコスタリカでの活動に生かせるよう頑張ろうと思います。

水島工業高校のバイオ・ディーゼル装置
水島工業高校の
バイオ・ディーゼル装置

水島工業高校のバイオディーゼル(再生可能エネルギーの一種)製造装置の見学もしました。これは家庭や給食業者から使用済の天ぷら油を収集し、ディーゼル・エンジン用燃料を製造するものです。高校生が装置運転の実習をすると同時に、バイオ燃料製造の重要性を学ぶことができ、私がコスタリカの大学で計画している再生可能エネルギーのモデル制作の参考になります。
 

 

2.日本での生活

(1)家族や友人と過ごした時間

家族の新年会食
家族の新年会食

今回の一時帰国は年末年始と重なったので、家族と一緒に過ごすことができました。年末には娘が東京から帰省しました。正月には宝塚の妻の実家に家族10人が集まり、元日に皆で会食しました。料理もお酒もおいしかったし、家族との会話は楽しかったです。正月を家族と楽しく過ごせたのはほんとに良かったと思います。

 

倉敷教会のキャンドルライト・サービス
倉敷教会の
キャンドルライト・サービス

クリスマスには倉敷教会のキャンドルライト・サービスに参加しました。しばらく離れていても、この教会に戻るとほっとします。

旭化成時代の友人が昼食会をしてくれ、楽しい時間が持てて良かったです。コスタリカでの生活の話をするついでに、大学での活動の内容、特に「気候変動に対して我々は何をするべきか?」について話をしました。迷惑だった人もいるでしょうが、日本の将来、次世代の人達にとって重要な課題だということを理解してくれることを期待しています。

(2)日本の料理
やはり日本料理はおいしいです。妻の手料理は特別のご馳走ではありませんでしたが、(おでん、筑前煮、刺身、魚と野菜の鍋物、湯豆腐等)食べた後、「ああおいしかった」と思いました。コスタリカ料理、特に大学の食堂や私の作った料理は、栄養分は満点でまずくはないのですが、心からおいしかったと思うことは余りありません。日本料理と比べて、味付けが大味、料理の色彩、食材、調理法が単調なのだと思います。これからはコスタリカで妻の日本風コスタリカ料理やコスタリカ風日本料理を食べることになりますが楽しみです。たまには私が作る我流のコスタリカ料理を妻に味わってもらいたいと思います。

(3)ストレス
コスタリカのボランティア生活で数キロ痩せて、日本に帰ったらすぐ2~3キロ太ったという人の話はよく聞きます。痩せ代のないはずの私も9ヶ月間で3キロ痩せましたが、帰国後3週間目で元に戻りました。コスタリカでは栄養には気をつけて、肉や野菜の量は日本に居る時より多く摂り運動も十分やっていたので、痩せた原因はストレス(対スペイン語過緊張症候群?)かなと思っています。コスタリカでは、スペイン語で会話するのに一日中耳と頭を緊張させ気が休まらなかったような気がします。また夜寝ても2~3回必ず目が覚めましたが、自宅に帰ってからは朝までよく眠れますし、緊張することは殆どありませんでした。

さみいけど日本はええなあ。せえじゃけんど又コスタリカにかえらにゃあおえんのか?

 

3.2012年の抱負

2012年1月1日で65歳となり、高齢者の仲間入りをしました。コスタリカでは65歳を越えると「黄金の年齢」として敬われ、のんびり暮らす人が多いそうです。私の場合はボランティア活動の最中ですので、特に高齢者という意識は持たずに、2013年3月22日の任期まで精一杯健康に気をつけて、与えられた役割をキチンと果たすことに専念したいと思います。一時帰国でリフレッシュしたので後1年余りの間、新たな気持ちで仕事に取組めそうです。精一杯頑張り、できればコスタリカやUTNに貢献したいと思います。

皆さんにとって、2012年が恵まれた年であることをお祈りします。




<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。