ヨルダン通信Vol.9

ヨルダン通信Vol.9

ヨルダン通信 タイトル



JICA青年海外協力隊として、ヨルダンで経済市場調査の活動をしている松本香織(まつもと かおり)さんのレポートをお届けします。第9弾は職業訓練校での活動をご紹介します。

マルハバ!

みなさん、お元気ですか?
新しい年になりました。今年もよろしくお願いいたします。

ここヨルダンでは、新年という感じは全くなく、通常通りの日々を送っています。イスラム教では旧暦を採用しており、またイスラム暦に従ってイスラム新年も別の日になるからです。

さてさて1月ですが、私の住む街ゴールサ―フィーはとてもいい時期を迎えています。ヨルダンの他の地域は日本と同じように寒く、先週は雪も少しちらついていました。しかし、海抜マイナス約350mのこの地域は冬といっても比較的暖かく、春のような感じです。そしてなんといっても名産のトマト栽培の時期になり、畑は一面の緑であふれています。トマト以外にもきゅうりやとうもろこしも今の時期に栽培しています。

畑
街の子供たち
街の子どもたち

 

今回は私が活動する職業訓練校についてお話させていただこうと思います。

私はこの街にある職業訓練校で活動しています。職業訓練校では、溶接や自動車整備、電気修理といったコースがあり、主に16~17歳の男の子たち約120人が通学しています。

私の役目は、生徒が企業での訓練や就職ができるように、地元の企業や工場との関係を築いたり、多くの生徒に入学してもらえるように職業訓練校を広報したりしています。職業訓練校は、学力的に高校に進学することのできない子の受け皿となっています。なので、生徒たちはアラビア語すら書けない子がとても多く、実際に学力が高いとは言えません。また、ヨルダンでは、溶接や自動車整備といった仕事は低く見られているという伝統的な傾向があります。そのため、職業訓練校のイメージはとても低いのが現状です。そういった中、イメージアップを図ることはとても大切なのです。

工作機械コース
工作機械コース
自動車整備コース
自動車整備コース

 

また、英語の授業をしたり、「働くことの大切さ」を使える授業をしたりしています。

朝ごはん
朝ごはん

同僚たちは30代、40代の男性がほとんどで、陽気な明るい人たちばかりです。この街に住むヨルダン人が半数、半数は近くのカラクという大きな街に住むパレスチナ人です。毎日、朝ごはんはこんな感じで同僚が作り、職場で食べています。もちろんトマトです!

同僚たちはとってもいい人たちですが、残念ながら全員が仕事のやる気にあふれているというわけではありません。「生徒たちはアラビア語すら理解できない」「給料もあがらない」と言って、しっかり授業をしない先生もいます。そういった先生たちにじわじわ働きかけて、やる気を刺激したりというのも私の果たすべき大切な役割と思っています。なかなか難しいのですが・・・。

昨年度(昨年夏)は、生徒・先生双方のやる気を刺激したい!と思って、スキルコンペティション(技術競技会)を企画し、同僚とともに実施しました。まず、校長に案を相談し、その後は全体会議で競技会のやり方を議論して、徐々に全員が関わって進めていきました。普段やる気のない先生にも、「私は専門じゃないからわからない。よく知っているあなただから、より役立つコンペティションのテーマが決められると思う。」と言って、なんとか進めてもらうようにしました。

コンペティションは何とか無事に終了し、最終日の表彰式には生徒の父兄以外に地元の方も多く来てくださって、職業訓練校をPRすることができました。

コンペティション
コンペティション
表彰式
表彰式

 

私はボランティアなのでずっとここにいるわけではありません。大切なことは、なんとか現地の人たちに自分たちで動いてもらえるように粘り強く働きかけることだと思っています。

次号も活動の様子をお伝えしていきたいと思います。



<国際課より>
国際課では松本さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、松本さんへ届けます。
倉敷市はヨルダンで奮闘中の松本さんを応援しています。