ヨルダン通信Vol.10

ヨルダン通信Vol.10

ヨルダン通信 タイトル



JICA青年海外協力隊として、ヨルダンで経済市場調査の活動をしている松本香織(まつもと かおり)さんのレポートをお届けします。第10弾はゴールサーフィーで開催した音楽祭について報告します。

みなさん、お元気ですか?
もう3月ですね。昨年発生した東日本大震災から1年。こちらにいると、なかなか日本の様子が実感を持って認識できていないのですが、帰国後は少しでも社会に貢献できたらと思っています。

さて、先月末、私の住む街で、協力隊員など多くの日本人の方にご協力いただいて、音楽祭(Ghor-al-Safi Music Festival)を開催しました。

昨年4月に、初めて日本文化紹介を兼ねた地元との交流フェスティバルを実施し、多くの子どもたちに見てもらうことができました。その後も、道を歩いている時やバスで乗り合わせた時など、またイベントをやってほしいという声をかけられることが多かったので、今回は、音楽を中心にしたイベントにしようと他の協力隊員の方と協力ながらイベントを企画してきました。

日本側からは、バンド演奏、トランペット、サックス、ボディパーカッション、ピアノ、リコーダー、ダンスと、様々な演目が披露されました。ヨルダン側も、男女それぞれのダブケ(ヨルダンの伝統的踊り)、歌、地元の空手クラブの演武を披露してくれました。

また音楽祭の後には、日本人の得意な方が、それぞれ手品と廃材を使ったおもちゃ作りを披露してくれ、そちらも大いに盛り上がりました。

日本人側の演目
日本人側の演目
超満員の会場
超満員の会場
バンド演奏
バンド演奏

 

空手の演武
空手の演武
ヨルダンのダブケ
ヨルダンのダブケ
手品を披露
手品を披露

 

今回は屋内で実施し、多くの子どもたちが見に来てくれたのですが、会場がとても混乱してしまう場面もありました。こちらの子どもたちは、静かに椅子に座って聞くということに慣れていなくて、立ち上がって騒いでしまって、後ろにいる子どもたちが見ることができなくなってしまいました。もう少し会場内の設定を工夫するべきだったなと反省です。

とはいえ、初めて聞く音楽やダンス、楽器、手品に子どもたちはとても興奮して、興味津々で聴いて、一緒に楽しんでくれていました。真似をして踊り始める子も。言葉は違っても、音楽やダンスのおもしろさや感動は、同じなんだなと実感した1日でした。

ご協力くださった多くの日本人の方々、また共催・出演してくれた現地の方々に、本当に感謝をしています。

さてさて、話は変わりますが、ヨルダンの隣国シリアの様子は、日本ではどの程度報道されているのでしょうか。シリアは昨年3月から、反体制派のデモ、そして政府軍による弾圧が続いており、こちらでは毎日テレビで亡くなった人々の様子や争いの様子などが生々しく伝えられています。

ヨルダンには、多くのシリア人の方々が争いを逃れてやってきており、北部の街には難民キャンプも建設されているそうです。ヨルダンの中南部に位置する私の街にも、シリアからの人々がやってきています。

もともと、ここゴールサ―フィーには、11月~4月の間、シリア人の方々が住んでいます。それは、冬の収穫物であるトマトの季節労働者としてです。住まいも街の中ではなく、畑の中にその期間だけキャンプを作って生活しています。夏の間は、ヨルダン北部の農業地域に移動して、そこで働くそうです。 

援助物資を受け取るシリア人
援助物資を受け取るシリア人

この写真は、私のアパートの下の階にあるイスラム教系のNGOから、援助物資を受け取る人々の様子です。話を聞くと、「もうシリアには危なくていられないから、親戚を頼ってヨルダンにやってきた」とのことでした。まだ小さい子どもを連れていました。この方たちが早く安心して、国に戻れるようにと思います。

 



<国際課より>
国際課では松本さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、松本さんへ届けます。
倉敷市はヨルダンで奮闘中の松本さんを応援しています。