コスタリカ通信Vol.14

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コスタリカ通信Vol.14

コスタリカ通信 タイトル

JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第14弾はセマーナ・サンタ(聖週間)中に訪問したマニュエル・アントニオ国立公園とキリスト教の宗教行事についてお伝えします。(2012年4月27日掲載)

2012年4月27日

佐伯元です。

今日でアラフエラ、UTN(国立工科大学)で仕事・生活を初めて1年になります。コスタリカは普通なら5月から7ヶ月の雨季に入るはずですが、今年は4月から雨が多く今日までに16日間も降りました。この分だと今年の雨季(冬)は8ヶ月になりそうです。私達は乾季を利用して旅行に行ったり、復活祭の行事に参加したりして楽しく過ごしました。遊びは計画通り行きましたが、仕事は計画通り進みません。まあええか?

 

1.仕事の進捗

3月に予定したセミナーが4月に延期となり準備していたら、開催予定日の5日前になって再度延期の決定を知らされました。相棒をはじめ誰も驚きも怒りもせず淡々と受け止めているようで、これが「コスタリカ流」なのかと思いました。私もこういう風土で1年以上生活しているので、あまりショックはありません。それより、太陽光パネルのモデルの予算が取れないのが決定的になったのがショックです。相棒と力を合わせて、来年度予算が通ることを信じて計画を具体化することに目標を切り替えました。今後もいろいろなことが予想されるので、今までやった仕事はすべて大学のデータベースに保存することにしました。今は過去に作成した資料を見直して、一つひとつ保存する作業に集中しています。

 

2.セマーナ・サンタ(聖週間)

4月2日から8日(復活祭の日)までの1週間はセマーナ・サンタ(聖週間)と言って学校等は休みになります。昔はこの期間は多くの国民は宗教行事等で教会に出かけたそうですが、最近は海や山へ遊びに行く人が増えたそうです。私たちは旅行と宗教行事を両方体験しました。

 (1)マニュエル・アントニオ国立公園
マニュエル・アントニオ国立公園は、USAの雑誌で「世界で最も良く自然環境を保護している公園」のベスト10に選ばれた公園です。去年娘夫婦も訪れました。私たちは4月2日から2泊3日で出かけました。この公園は海と熱帯雨林が隣接していて外国人にも人気が高く、私たちも公園の森の中や海岸で珍しい動物(ナマケモノ、アライグマ、イグアナ等)を見つけるツアーに参加しました。珍しい動物は多いですが、自然の中で生活している姿を見付けるのはとても難しく、今回もほとんどガイドが見つけてくれました。ナマケモノがかなり動き回っていたのが印象的です。一日は船でマングローブ林を巡るツアーに参加しました。広大なマングローブ林を守り、動物や植物の生育する環境を保護するコスタリカの試みを学びました。

活動中のナマケモノ
活動中のナマケモノ
マングローブ・ツアー
マングローブ・ツアー

マニュエル・アントニオは海辺にあるのでコスタリカといっても暑く、訪れた日の午後は35℃(湿度75%)を記録しました。倉敷並みの蒸し暑さですが、北緯10度の熱帯の真夏でもこの程度の暑さということです。

 (2)キリストの受難劇
アラフエラから10km程のサン・ホアキンという町でキリストの磔刑劇があるというので見に行きました。6日の金曜日(処刑された日)にコスタリカでは歴史のあるサン・ホアキン教会で行われました。私は日本の教会の「マタイ受難曲」の劇や昨年コスタリカで復活祭の行進(Proceción)は見ましたが、この受難劇のは行進しながら劇が進む形(イエスが兵隊に鞭打たれたり、シモン?がイエスに替わり十字架を背負う等の場面)でした。劇は2時間半程度かかりました。処刑場の教会前広場(ゴルゴダの丘を想定)へ向けて約1kmを行進し、最後は教会前に設置された野外劇場で処刑の場面と埋葬の場面がありました。演じる人はサン・ホアキンの住民で、役者としての演技はともかく一生懸命演じる劇は迫力がありました。私たちはセマーナ・サンタに異国の地でカトリックの劇を見ることができてほんとに幸運でした。

キリスト磔刑劇
キリスト磔刑劇
ゴルゴダの丘(処刑場)
ゴルゴダの丘(処刑場)

 (3)復活祭の礼拝
今回は妻と相談してアドベンティスト(プロテスタント)とカトリックの礼拝に出席しました。スペイン語はあまり分かりませんが、礼拝の流れは理解できますし、礼拝に参加したという意識は持てました。土曜日のアドベンティストの礼拝はあまりにもいつも通り(聖餐式もなし、特別のプログラムもなし)で出席者も多くなく、少しがっかりしました。日曜日は大聖堂の礼拝に出てやはりすごいと思いました。建物や絵画等はカトリックの国なので立派なのは当然として、1000人程度入る教会がほぼ一杯になりました。(しかも礼拝は5回/日!)子どもも当然のように親と一緒に出席しているのを見ると(泣いている子もいますが)「さすがキリスト教の国だな。こうして子どもは自然に信仰を持つようになるのかな」と思いました。1000人近い信徒の聖体拝領はなかなかのものです。私は初めてカトリックの礼拝に出ましたが、この大聖堂の礼拝は大人数なので気が楽で(誰も構ってくれませんが)、説教も解り易かったので、また行ってみようかと思います。せっかくカトリックの国に来た訳ですから。

アラフエラの大聖堂
アラフエラの大聖堂

 

3.妻のつぶやき3

 

  • コスタリカは中米で一番安全な国や言われてるのに、家はほとんど鉄格子でガードされてるし、塀の上は有刺鉄線が張ってあるわ。やっぱり危ないんかな。
  • コスタリカは夏でも涼しいと思うてたけど、海辺に来たらやっぱり暑いわ。蒸し暑さも日本と変わらんねえ。
  • コスタリカの観光地は便利でなんでもあるけど高いね。やっぱり外国人やら金持った人が来るからかな。
  • マニュエル・アントニオでナマケモノが動き回るの見れて楽しかったわ。



<国際課より>
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倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。