ヨルダン通信Vol.11

ヨルダン通信Vol.11

ヨルダン通信 タイトル

JICA青年海外協力隊として、ヨルダンで経済市場調査の活動をしている松本香織(まつもと かおり)さんのレポートをお届けします。第11弾は有森裕子さんも参加した死海マラソンについて報告します。

マルハバ! 

みなさん、お元気ですか?

2カ月あまりご無沙汰してしまいました。3月、4月は、私自身の職場やまたそれ以外でもイベントが多く、慌ただしい日々を送っていました。

今回は、その中の一つ、死海マラソンについてご紹介したいと思います。

死海マラソンは、毎年4月に行われ、文字通り死海沿いを走るマラソンで、50キロコース、通常の42.195キロコース、10キロコース、そして子ども向けの4キロコースが設定されています。死海を横目に、ときにはラクダが歩いている横を走るこのマラソンは、多くのヨルダン人の若者も参加しており(10キロコースですが)、ややお祭り的な雰囲気もあります。

数年前から、毎年障がい者センターで活動しているボランティアの発案で、センターに入所している利用者と私たちボランティアが伴走するという企画があります。今回、その企画に参加し、センター利用者とともに走ってきました。

今年は、その死海マラソンを障がい者の方々とともに走るという企画に、マラソンランナーの有森裕子さんがお越しくださり、一緒に走ることができました!有森裕子さんは、ご存知の通り、これまでも障がい者の方の支援や国際協力に力を入れて活躍されておられます。今回のマラソンでも、マラソン開始前、その途中、終了後も、障がい者の方々一人一人に声をかけられ、一緒に走り、また私たちボランティアも気遣ってくださって、本当に素晴らしい方だなと実感しました。

死海マラソン
死海マラソン
有森裕子さんと一緒に記念撮影
有森裕子さんと記念撮影

 

私が参加するのは、アンマンマラソンも入れると今回で3回目です。毎回10キロコースを、障がい者の方とともに「完走」を目指して、参加してきました。

今回、一緒に走ったのはイヤード君。少し恥ずかしがり屋の14歳の男の子です。マラソン参加が2回目ということで、走る前から「今回で2回目だよ。前回、ゴールできたよ。」と意気込んでいました。そして、いよいよスタートとなり、イヤード君!いきなり、走りだしました。おお!私も急がないとと思って走りましたが、やはり暑い太陽のもと、疲れてしまったのかやがてイヤード君は少しスピードを緩めて歩き出しました。

10キロとはいえ、暑い太陽が照りつける中、完走することはそんなに簡単なことではありません。これまでのマラソンでも、なんとか頑張ってゴールしようとしながら体力を奪われて完走できなかった事例もあります。

イヤード君も、暑さがきつかったらしく、徐々に言葉が少なくなっていき、だんだんと疲れが出てきていました。「あと半分だよー。」「あと2キロだよ。」「水飲む?」と声をかけながら、大丈夫かなと思って見ていましたが、イヤード君は一度も止まらず、後半はほぼ歩いているもののスピードも緩めずに見事完走しました!弱音も吐かず、こつこつと歩き続けて、すごく頑張り屋さんだなと思いました。毎回思うことですが、今回もイヤード君と参加できてよかったです。

毎回このマラソン参加を企画してくれている障がい者センターで活動されるボランティアの方々にもとても感謝をしています。障がい者の方々とともにマラソンに参加することは、私にとって、その頑張る姿を目の当たりにしたり、時には私のことも「疲れていない?」といたわってくれる優しさを感じたりして、本当にすばらしい経験です。すてきなヨルダン人とまた一人会えたなと嬉しくなります。そして今回は、有森裕子さんもお越しくださり、障がい者支援、国際協力に携わる姿や想いも伺うことができました。あと2カ月弱で帰国ですが、ここでのたくさんのすばらしい経験や出会いを、今後の生活にも生かしていきたいと思います。

 



<国際課より>
国際課では松本さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、松本さんへ届けます。
倉敷市はヨルダンで奮闘中の松本さんを応援しています。