コスタリカ通信Vol.15

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コスタリカ通信Vol.15

コスタリカ通信 タイトル

JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第15弾は雨季に入ったコスタリカの自然探訪と観光地の物価についてお伝えします。(2012年5月23日掲載)

2012年5月22日

佐伯元です。

4月には雨季に入ったような感じでしたが、5月になって本格的な雨季になりました。雨季は月に20日以上は雨が降りますが、毎日午前中は晴れますし、午後降っても1時間以内にはやむので、生活の支障にはなりません。土地に適度の水分を与えて、更にコスタリカの電力の80%程度を賄う水力発電の源として貴重な存在です。

 

1.仕事の進捗

最近はセミナー等の行事がないので、学生の教育用に再生可能エネルギーの現状(それぞれのエネルギーの原理、特徴、利用実態)とコスタリカに普及させるための課題を記録としてまとめています。これは自分の勉強にもなります。例えば太陽熱発電(1970年代に香川県の仁尾町に「サンシャイン計画」として大型実験設備を設置したが実用化は断念した)が、最近世界各地で実用化が始まり、特に中東の砂漠地域で大きな期待を集めているということを学びました。コスタリカのことを考えつつ、今後日本での活動に繋がる知識や経験が得られるよう頑張るつもりです。

 

2.コスタリカの自然探訪

雨季に入りましたが、妻がこちらに居る間にコスタリカの自然を十分に味わおうと、私たちは2泊3日と半日の旅行をしました。

 (1)アレナル火山とタバコン温泉
コスタリカにも温泉があります。この国には風呂に浸かるという習慣はありませんが、各地に温泉があります。私たちはアレナル火山とその地熱を利用したタバコン温泉を巡る旅行をしました。旅行会社を通して、カーニョ・ネグロのボート・ツアーやタバコン温泉めぐり等、2泊3日の旅行を手配しました。3日ともグループのメンバーが変わりましたが、コスタリカ人は一人もいませんでした。コスタリカの人は外国人がよく行く観光地にはあまり行かないと聞いていましたが、ホテルでも会いませんでした。ツアーのメンバーの約3分の2がアメリカ人(北中南米人)、残りがアジアとヨーロッパという構成でした。日本人は私達だけでした。やはり日本から来るにはちょっと遠いですね。

3日間コスタリカの自然に触れ、珍しい熱帯の動植物を見て堪能しました。タバコン温泉はジャングルの中を温泉が流れていて、中では水着着用なのでそのままの格好で温泉を巡ったり、散歩したりできます。ホテルでもアレナル山を見ながら露天風呂に入れますし、プールがあったので久しぶりに泳いでみました。コスタリカに来て温泉に入ったり、水泳をしたりするとは思っていませんでしたが、いい思い出になります。

アレナル山
アレナル山
タバコン温泉
タバコン温泉
アレナル火山
アレナル火山 ホテルのプール

 (2)インビオ・パルケ
アラフエラから十数km程にあるインビオ・パルケという自然公園を訪れました。施設内には2種類の熱帯林や小さな牧場、蝶園等があり、コスタリカの動稙物と身近に触れ合うことができます。ここでもガイドのおかげで、ナマケモノやきれいな鳥をたくさん見ることができました。また生物多様性研究所や自然エネルギーで自立する家(太陽光発電、牛糞のメタン発酵でできたガスの調理器、屋根からの光線による灯り等)もあり、環境やエネルギーの勉強もできます。蝶園では美しい蝶が多数飛んでいましたが、タイガースのような模様をした蝶が私の肩に止まって動かなかったのがいい思い出になります。子ども連れも多かったですが、彼らが成長してコスタリカが環境を大切にする国になって世界をリードしてくれれば嬉しいと思います。

インビオ・パルケの蝶
インビオ・パルケの蝶

 (3)観光地の物価
コスタリカは工業資源に恵まれず、大きな産業もないので、政府としては財源確保のため、「金の取り易いところから取る」ようにしている気がします。観光地に行くとよく解りますが、外国人の行く観光地(つまり我々が行く所)では何でも値段が高く設定されています。レストランの食事も、サービス料10%に加えて贅沢税13%が加算されます。反面、大学食堂や庶民の行く食堂では食事に税はかかりません。国立公園、美術館、植物園等の入場料は、コスタリカ人が1000円程度(これはこちらではちょっと大金)とすると、外国人は2000円とられます。また空港使用税(2300円)も外国人のみが払います。税金を払っていない人からは、しっかり頂くという考え方なのでしょうか? あるフランス人観光客が「コスタリカは観光立国と言いながら、外国人観光客から倍とるとはけしからん。フランスは外国人観光客を大事にするから、こんなことはしない」と言って怒っていました。コスタリカの立場を代弁すれば「コスタリカはフランスみてえに金持ちじゃねえけえ、許してつかわさい」ということになるのでしょうか?

3.妻のつぶやき4

 

  • タバコン温泉の「ジャングル温泉」は良かったわ。ヤシやマングローブの中で小鳥の声聞きながら露天風呂に入るなんてほんまに贅沢やわ。
  • いつも庭に飛んで来る小鳥があんまりええ声やからどんな鳥か確かめたら、大きい黒い鳥やったわ。姿がきれいなんがええ声とは限らんいうことやな。
  • バス代が値上がりしたんはしゃあないけど、何で465コロンとか105コロンとか中途半端な金額にするんかな。細かいお金を準備せなあかんから面倒くさいね。
  • 船でガイドの説明聞いてるとき急によう解るようになって「スペイン語うまなったんかな?」思うたら、知らん間にガイドがスペイン語から英語に切り替えてたわ。
  • コスタリカは肉や野菜が日本より安い(大体3分の1くらいの感じ)思うてたけど、卵は大体おんなじやし、魚はかなり高いからよう値段見なあかんね。



<国際課より>
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倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。