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コスタリカ通信Vol.19

コスタリカ通信Vol.19

コスタリカ通信 タイトル



JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第19弾はキャンパス訪問の続報、コスタリカと日本の祝日の違い、ばら寿司作りに挑戦と、9月5日に発生した地震についてお伝えします。(2012年9月24日掲載)

2012年9月22日

佐伯元です。

9月も下旬になり、日本の猛暑も収まる頃でしょうか?こちらは長い雨季の終盤になり、本格的な雨季になりました。今のところは毎日のように雨が降っても30分前後で止むのでまだ楽ですが、これからが大変です。コスタリカで地震があった際、何人かの人から無事か問い合わせがありました。遠く離れていても、私の事を心配してくれる人のいることを有難く思います。

私の仕事ももう1年半を経過し、残すところあと半年になりました。これからは技術報告書を仕上げる仕事が主になりますが、工夫してコスタリカ(UTN)に役に立てるよう全力を尽くし、悔いのないように過ごしたいと思います。

1.キャンパス訪問

 

セミナー間のコーヒー・ブレーク
セミナー間のコーヒー・ブレーク
7月も8月もキャンパス訪問が中止になり、どうなるのかと思っていたら、9月10日に第2回を実施しました。今回は本部のあるアラフエラ・キャンパスで行いました。私たちの地元なので移動がなく、セミナー(2名)とエネルギー診断を午前中に終えることができ、随分楽でした。セミナーの資料は前から準備してあったし、大分改善したのでかなり理解されたと思います。40分のセミナーでしたが、日本にいる環境NPOの友人からもらった新しい情報も加えました。今回は約100名が参加しましたが、環境のコースを受講している女子学生が「このセミナーに参加したらポイントが貰える」ということで、大勢集まったのが原因のようです。



年初の段階では「3月~12月にかけて5キャンパスを2回ずつ10回訪問する」計画でしたが、延期が相次ぎ、今では5キャンパスを1回ずつ回れるかどうかということになってしまいました。最新の計画では、10月に2回、11月に1回実施して、何とか全キャンパスを訪問することになっていますが、どうなるでしょうか?今は9月末に予定されている、我々が主催する再生可能エネルギー・フォーラムに向けて直前の準備を進めています。

 

2.コスタリカの祝日

 

独立記念日のパレード
独立記念日のパレード
9月15日はコスタリカの祝日(独立記念日)でした。国民はスペインから独立したこの日を祝うため、毎年小中学生中心のパレードをします。私はこの日のパレードを見ながら、日本とコスタリカの祝日がどう違うか考えました。小さいことでは、コスタリカには祝日が日曜日と重なっても振り替え休日等の制度がありません。また日本の祝日が15日とコスタリカの11日に比べて多いですが、日本が国民が休めるよう(金を使うよう)法律で祝日を増やしていった分を除くとあまり変わらないかもしれません。祝日の中身が両国で同じなのは、「元日」「勤労感謝の日(コスタリカはメーデー)」「文化の日」と3日あります。特徴的なのは、日本が「秋分の日」等、季節の分かれ目(コスタリカに四季はない)があること、「こどもの日」「成人の日」等、成長の節目を祝う祝日があるのに対し、コスタリカは「復活祭の聖週間」「クリスマス」「聖マリアの日」等、キリスト教の祝日が4日あり、「独立記念日」「フアン・サンタマリア(私の住んでいるアラフエラ出身の英雄)の日」等、戦争で権利を勝ち取ったことを記念する日が3日あります。ここにも両国の歴史や価値観が現れているように思います。



3.ばら寿司

 

ばら寿司
ばら寿司
日本では作った経験はありませんが、ばら寿司を作ってみました。作ろうと思うようになったきっかけは、日本に帰国する人からもらった干ししいたけです。しいたけの調理方法が分からないので、妻に問い合わせたら「煮物にもできるし、私が使い残したすし酢があるから、ばら寿司を作ってみたらどう?」と言って、錦糸卵とばら寿司の簡単なレシピを教えてくれました。「コスタリカでばら寿司を作るのも面白そうだな」と思い、周りにあるものを使って挑戦してみました。寿司用の酢があると言うのも、錦糸卵にみりんや片栗粉を入れるというのも初めて知りました。生の魚がないので缶詰のマグロを使い、野菜は彩りを考えてニンジンと三度豆を使いました。使えるものがないか調べてみたら、帰国する人からもらった海苔があり、これも使いました。苦労しましたが、何とか見た目と味は「ばら寿司のように」なり自分では満足しています。普段の食事とはかなり違い、新鮮でした。今回の味と香りの主役はしいたけだったと感じました。コスタリカで、しいたけの良さを再発見したわけです。日本に帰ったら岡山の「祭り寿司」に挑戦してみようかと思いましたが、妻に「10年(20年)早いわ」と言われそうなので、やめておきます。

 

4.地震発生

9月5日9時42分頃、コスタリカの太平洋岸でM7.6の地震が発生しました。地震の影響による死者はゼロと大きな被害はなかったようです。私の居るアラフエラは震源から数百km離れており、建物が揺れた程度で私の体感震度は4程度でした。コスタリカでは地震はそこそこ発生していますが、建物は耐震構造でもないのにコンクリートの建物が壊れるような地震はあまり起こっていないようです。地震発生時は、大学の避難場所の中庭に皆集まりましたが、笑顔が多く緊迫感がありません。相棒に「点検せんでええんか?」と聞いたら、「これは元JICAの建物で大林組が建てたから大丈夫」と言っていました。UTNでは避難した時も人員点呼等はありませんでしたが、地震発生2時間後、学長名で「帰宅命令」が出ました。家に帰り大事な家族や家庭の無事を確認するためということでした。私は我が家に何の異常もないことを確認後、TVでUSオープンテニスの準々決勝を楽しみました。JICAボランティア(防災隊員)のレポートでは、「今回M7.6なのに死者はなかった。コスタリカは素晴らしいというメディアの論調が多いが、なぜゼロなのか実態は解明されていない。」ということでした。これを聞いて、「楽観的なコスタリカ人らしいな」とあらためて思いました。





<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。