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コスタリカ通信Vol.20

コスタリカ通信Vol.20

コスタリカ通信 タイトル



JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第20弾は、UTNで初めて開催された再生可能エネルギー・フォーラム、キャンパス訪問の続報と、コスタリカ人の体型についてお伝えします。(2012年10月23日掲載)

2012年10月20日

佐伯元です。

今年最大のイベントである「UTN環境委員会再生可能エネルギー部会」主催の再生可能エネルギー・フォーラムを成功裏に終えることができほっとしています。

キャンパス訪問も順調に進んでいます。1年半でコスタリカの風土、習慣、言葉等に慣れて、やっと仕事を落ち着いてできるようになりました。

やはり今年も9月から10月にかけてよく雨が降りました。ほぼ毎日降りますが、朝から昼過ぎまでは晴れますし、晴れてもあまり暑くならないので、この季節が好きな人がいることがよく理解できます。それに、生物や水力発電にとっては恵みの雨ですから、私も雨季が好きとまでは言いませんが、結構楽しんでいます。

1.フォーラム開催

9月27日、無事にUTN初の再生可能エネルギー・フォーラムを行うことができました。154名収容できるUTN本部の講堂が満員となり、参加者の評判もよく、フォーラムは大成功だったと評価されています。フォーラムの本格的準備を始めてから約5ヶ月ですが、一番大変だったのは講師(テーマ)決定でした。なるべく学外から来てもらおうと計画し、最終的には私以外の5人はすべて学外(環境・エネルギー省、電力・電話公社、他大学等)から参加してもらいました。以前JICAの日本研修を経験した人が2名、講師を引き受けてくれたことも幸いでした。

フォーラム1
フォーラム
フォーラム2
フォーラム

私は要請に従い日本の事例紹介を主に行いました。自分が何らかの関わりを持ったテーマということで、「岡山エネルギーの未来を考える会(環境NPO)」の小学生向け再生エネルギー教育、「水島工業高校」のバイオ・ディーゼル製造、「2050年の低炭素都市倉敷」への提案(公共交通システム)等を紹介しました。聴衆が多く、環境エネルギー省や企業関係の人もいたので少し緊張しましたが、練習を十分やったので、落ち着いて話すことができ、自分では満足しています。

学外から来てくれた講師はベテランが多く、皆特徴(バイオ・ガス、風力発電等)を出した分かりやすい発表でした。相棒が手を尽くしてフォーラムのPRをした結果、学外から多くの人が集まりました。JICAからは、事務所の職員やボランティアが計7名来てくれました。そのうち1名はわざわざパナマ国境近くから数時間かけて来てくれました。講師の中には、次が自分の番なのにコーヒー・ブレークの時間が過ぎてものんびりしゃべっている人や、係から「制限時間です」と言われて「まだ半分しかしゃべってへんのにな」とあわてるコスタリカ人らしき人もいましたが、ほぼ定刻に終了しました。相棒が「JICA(UTNにとっての大スポンサー)の所長が来るから、日本時間で行く」と司会者や会場係に徹底したため、講師もいつものような「コスタリカ時間」は許されなかったようです。

フォーラムのポスター
フォーラムのポスター

コスタリカ最大の新聞にもこのフォーラムが取り上げられ、PR効果は満点だったと思います。フォーラムの次の日は、学長はじめ多くの人が「よくこれだけのフォーラムをやったものだ」とか「これでUTNの再生可能エネルギーがアピールできた」等の賛辞の言葉をくれました。私は事務局長(相棒)の補佐なので、私まで褒めらました。私はほとんど働いていませんが、JICAが講師の派遣、ボランティアの参加等で協力できたのは、今後のJICAとUTNの協力関係にいい影響を及ぼすという期待を持たせてくれました。相棒は一生懸命ポスタ-を作り、最後はUTN広報部門のプロが仕上げました。"Expositores(発表者)"及び"Conferencia(テーマ)"のいずれも3番目が私の事です。来年以降のフォーラムをどうするか、今回のフォーラムを今後のUTNの活動にどう生かすかについて、相棒と議論を始めました。
 

2.キャンパス訪問

10月10日に第3回キャンパス訪問を行いました。今年中に5キャンパスを巡回するため、かなりペースが上がっています。今回はアテナス・キャンパスを訪問しました。ここは農学部があり、山の中のキャンパスに農場で牛等の動物を飼育し、バターやチーズの製造・販売も行っている特色のあるキャンパスです。いろんな意味で、9月末のフォーラムとは対照的でした。9時開始の予定なのに、私達が会場に到着したのが9時1分前。しかも、我々は会場の隣の部屋に通され、コーヒーを出してくれました。会場を見に行くとまだ数人しか集まっておらず、係の人がプロジェクター等の準備をしていました。9時30分頃、やっと準備ができ会場もほぼ埋まりました。開始が遅れた分、最後のエネルギー診断の説明が12時をすぎましたが、学生が一人二人と抜け終わった時は30%ぐらい減っていました。典型的な「コスタリカ時間」での運営だったようです。

私の再生可能エネルギーのセミナーは、3回目のキャンパス訪問なのでスムーズにやれました。聴衆もほとんどが学生で、9月のフォーラムに比べて気楽にやれました。キャンパス訪問は今年が最初の年なので、今年の経験を生かして来年以降改善することになると思います。



3.コスタリカ人の体型

コスタリカ体型の女性(UTNのマスコット)
コスタリカ体型の女性
(UTNのマスコット)

コスタリカ人の大多数はスペイン系と原住民の混血と言われています。ヨーロッパ人でもスペイン人はゲルマン系のような大型でないと聞きましたが、コスタリカ人も日本人と同じか、少し大きい程度です。しかしある年代を過ぎると「超大型(背ではなく)」の人の比率が高くなるようです。

JICAの先輩たちの話では、
(1)こちらの人は中年を過ぎると肥満の人が多くなる(USAや南米より多い?)
(2)男性より女性の肥満が多い。
(3)JICAボランティアでは、男性はコスタリカで痩せるが、女性は太る人もいる。
等言われていますが、全くの勘で肥満の原因を挙げると、
(1)コスタリカは世界有数の「現状満足派」の多い国であり国民はのんびり暮らす。
(2)気候が温暖で、軍隊もないのでストレスが少ない。
(3)国民は公立病院に行くと医療が無料なので、健康に神経質にならなくても良い。
(4)太めの女性が好まれる。
(5)会議中にお菓子を食べたり、大学の授業中に菓子類を売りに来る習慣がある。

平均寿命は日本程ではありませんが、78歳(男性76.03歳、女性80.33歳)と欧米先進国並みです。若者が多い国ですが、今後高齢化が進むとどうなるかちょっと心配です。






<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。