コスタリカ通信Vol.21

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コスタリカ通信Vol.21

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JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第21弾は、企業向けセミナーの内容,コスタリカの雨季と,日本語教師の活動についてお伝えします。(2012年12月5日掲載)

2012年11月24日

コスタリカでは長かった雨季もほぼ終わる時期になりました。キャンパス訪問が順調に進みはじめたと思ったらまた前のペースになってしまいましたが、11月に企業向けセミナーがあり、ここで日本企業のエネルギー管理について話をしました。新しいテーマで準備が大変でしたが、企業の人が多く聞いて理解してくれたようで良かったと思います。

1.企業向けセミナー開催

9月から10月にかけてキャンパス訪問が順調に進み、11月には5キャンパス訪問を終了するというところまで来ました。私がコスタリカに来て初めて、「計画したことが計画通り実施される」ケースが続きました。「コスタリカでもこういうことがあるんやな」と感心していたら、10月末と11月5日のキャンパス訪問が連続して延期になりました。

「これでしばらくセミナーはないな」と思っていたら、今度は11月になって「16日の企業向けセミナーで日本企業のエネルギー管理について話してほしい」と言われました。私にとって新しいテーマで、準備期間があまりないので大変でしたが、40年近い旭化成の仕事で得た技術や経験をベースに、現役の人に最近の状況を聞いたり、インターネットで情報を確認したりしながら、何とか30分のセミナーの原稿を仕上げました。練習もしっかりやり、発表もうまくできました。今回は日本企業の競争力の要因の一つである、「小集団活動」「改善」「TPM」等チームで仕事を進めて成果に結びつける事例も紹介しました。コスタリカにもJICAの日本研修でこれらの手法を学んだ人達(私の相棒もその一人)が日本式生産管理手法で企業を指導しているので、これらの事例はよく理解されたようです。今のところ、教えられたことを一生懸命吸収するのに精一杯の感じがしますが、これがコスタリカに根付き、コスタリカの風土やコスタリカ人の性格に合うように改善されたらいいなと思いました。

セミナー
セミナー
感謝状授与
感謝状授与

  

2.コスタリカの雨季

コスタリカでは、12月から4月が乾季(夏)、5月から11月が雨季(夏)と言われています。こちらに来る前、雨季についていろいろ聞きました。

(1)コスタリカの雨はすぐやむから、傘を持たない(ささない)人もかなりいる。
(2)コスタリカの雨は中途半端じゃないから、ゴルフに使う様な大きい傘があった方がいい。
(3)雨季は7ヶ月も続くが涼しくて湿気が少なく、雨季の気候が好きな人も多い。

日本での生活からはちょっと想像がつきませんでしたが、念のため大きな傘を買って雨季に備えました。今2回目の雨季を経験して、言われていたことがよく解りました。雨季がコスタリカに恵みを与えていると思いますし、日本の梅雨のようなうっとうしさがないので楽です。私の雨季の印象は、以下のような感じです。

(1)雨季でも乾季でも気候は大きく変わらない。(気温は、いつもほぼ18℃と30℃の間で雨季が平均的に2℃程度低い)雨季でも日本のようにじめじめしない。
(2)乾季は雨の日が月5日以下、雨季は雨の日が月25日前後とはっきり分かれる。
(3)雨の日のパターンは、10月の一時期を除いてほぼ同じ。典型的には、5時30分頃日が昇り、晴れで一日が始まる。午後(平均的には15時頃か)一転して雲が多くなり雨が降り出す。日本でいう豪雨と言う表現が当てはまることが多い。大体30分前後で雨がやみ、以後は晴れか曇りで17時30分頃日が沈む。

年間の雨量も、私の住んでいた倉敷に比べると圧倒的に多い(倉敷が約1000mm/年に対し、アラフエラは1800mm/年)のですが、アラフエラでは雨の日でも太陽は出ます。9月~10月の2ヶ月で雨の降らない日は僅か7日でしたが、晴れ間のない日はゼロでした。晴れの国と言われる岡山の年間日照時間が2000時間程度に対して、アラフエラは約3000時間だそうです。コスタリカは正に「晴れの国」と言えそうです。



3.日本語の先生

 

日本語の生徒
日本語の生徒

11月からコスタリカの18歳の少年(青年)に頼まれて日本語を教えることになりました。初めは、「自分のスペイン語の勉強で精一杯。日本語を教える技を知らない。」と断りましたが、「日本に行きたいので日本語を覚える必要があるが、大学に行く金がない。アラフエラで日本人を探していて、1年かかってやっと巡り会えた。是非お願いする。」と熱心に頼まれ引き受けました。日本や日本語に興味を持つ若者の望みを絶つのはまずいし、自分の勉強にもなると思ってやっています。

彼は昼間スーパーで働き夜間大学に通いながら休日はサッカーの練習をし、お金を貯めて2014年には日本へ行き、サッカー選手になるという夢を持っています。彼のサッカーの技量は知りませんが、スポーツ好きの私としては、彼の夢実現のお手伝いができれば嬉しいし、一種の国際親善にもなるかなと考えています。ひらがなや数字の読み方から始め、日常会話(自己紹介、電車の乗り方、買い物の仕方、道順の聞き方等)を中心に教えています。私は日本語の教え方を知りませんが、JICAの研修で使ったスペイン語の教科書も使っていますし、JICAボランティアの友人(ナショナル大学の日本語教師)が貸してくれた初心者向け教科書は非常に役に立っています。彼が知りたいことをスペイン語で言い私がこれに相当する日本語表現を教えるという方法を中心にやっています。週に1回やっていますが、私の任期はもう4ヶ月しかありませんので、とにかく文法はさておき日常会話での簡単な表現に集中してやって行くつもりです。








<国際課より>
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倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。