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コスタリカ通信Vol.23

コスタリカ通信Vol.23

コスタリカ通信 タイトル



JICAシニア海外ボランティアとして、コスタリカで代替エネルギーや省エネ技術の指導をしている佐伯元(さえき はじむ)さんのレポートをお届けします。第23弾は、UTNの仕事初め、年末年始の様子、ボアス火山とスペイン語の先生についてお伝えします。(2013年1月24日掲載)

2013年1月20日

佐伯元です。

2013年も始まりましたが、順調に今年の歩みを始められたでしょうか?日本では厳しい寒さが続いていると聞きましたが、健康には留意して過ごされますように。コスタリカは乾季の真っ最中で、今年になって1回も雨が降っていません。

1.UTNの仕事初め

UTNの仕事初めは1月3日です。しかし3日に出勤してみると教職員も学生も少なく、食堂もガラガラでした。7日(月)にはやっと人は揃ったようですが、午前中は講堂で新年のミサが行われ会場は満員でした。本格的な仕事初めはミサの終わる7日午後からの人が多かったようです。その後も新年度の予算執行の手続きに手間取ったりして、のんびりしたコスタリカらしい仕事初めでした。私は任期が3月までなので、仕事初めというより仕事の最後の締めをするつもりで取り組んでいます。

2.コスタリカの年末・年始

(1)クリスマス

コスタリカ(カトリックの国)で迎える最初で最後のクリスマスなので、クリスマスをどう迎えるか(どう祝うか)に興味がありました。礼拝は計3回行きましたが、いずれも質素でした。クリスマス・リース等の特別の飾りもなく、礼拝も「イエスの誕生」についての説教があり、「諸人こぞりて」「きよしこの夜」等のクリスマスを祝う讃美歌が多い他は、普段の礼拝と変わりませんでした。

12月22日(土)アドベンティスタ(プロテスタント)のクリスマス礼拝
12月24日(月)大聖堂のクリスマス・イブ礼拝
12月25日(火)大聖堂の火曜日の定例朝礼拝

この中で、24日のクリスマス・イブ礼拝だけが特別で、入り口にクリスマスを祝うイルミネーションが設置され、聖歌隊が「子ども聖歌隊」でした。
『倉敷教会でも「子ども聖歌隊」やるけど、クリスマスの象徴なんかな?』

大聖堂のイルミネーション
大聖堂のイルミネーション
こども聖歌隊
こども聖歌隊

 

その他は普段と変わらない落ち着いた礼拝でした。少し華やかなものを想像していただけに予想外でした。商店は日本と同じような装飾(クリスマス・ツリー等)で華やかになり音楽も流れますが、さすがにというべきか音楽の多くは讃美歌でした。24日と25日に町を歩いた際、家の中から讃美歌が流れて来るのも、やはりキリスト教国らしいと感じました。

(2)町の様子
24日は買い物客で混雑していましたが、25日は人も自動車の動きも殆どなく静かでした。25日と元日だけは特別の休日のようで、銀行も商店も殆ど休み。教会の他に開いているのは、銀行のATMと数件の薬局だけでした。ごみ収集の職員が働いているのが印象的でした。私のアパートでは24日と25日の夜に花火をしてクリスマスを祝う親子が何組かいました。クリスマスは家族が集まってご馳走を食べたりして祝うというのが習慣のようです。コスタリカの名物といえば、タマールというちまきのような伝統料理です。沢山作っておいて、皆が集まった時食べると聞き、日本のおせち料理を連想しました。

大晦日の夜から元旦にかけて、多くの人が新年のお祝いの為か、音楽を流したり花火をしたりと賑やかでした。ある人は「元日が休みなのは新年を祝うためでなく、大晦日から元旦にかけて騒ぐので、元日は仕事にならないからだ」と言っています。

3.ポアス火山
ポアス火山
ポアス火山

年末に日本語の生徒(日本名:「アオキさん」)に誘われてポアス火山に行ってきました。ここは国立公園でアラフエラから約30km、バスで2時間弱で行けるコスタリカでも人気の高い火山です。噴火口の大きさが幅1300m以上あり、世界第2位(1位はUSAイエローストーン公園)だそうです。景色がきれいなことで人気がありますが、熱帯雲霧林の中にあるためしょっちゅう雨や霧で視界が遮られるそうです。

私達が行った日はアラフエラでは晴天だったのですが、ポアス火山の周辺は一日雨できれいな景色は楽しめませんでした。海抜2500m以上ありますが、樹木が豊かでさすが熱帯だなと思いました。火山だけでなく森林を巡る遊歩道が良く整備されており、雨の中4km散歩しました。できれば天気のいい日にもう1回行って、森や湖等の景色を楽しみたいと思います。
『雨降らんかったら、ゆったり森林浴とか小鳥のさえずりが楽しめたのになあ』

現地では雨が良く降るので雨合羽を売っています。これをスペイン語でCapa(カパ)と言いますが、日本語のカッパはスペイン語と兄弟のポルトガル語のCapaから来たそうです。当日の日本語学習は休みましたが、現地で見るものを日本語でどう言うのか等、実地で勉強しました。

 

4.スペイン語の先生

私が正式に先生についてスペイン語を習い始めたのが2011年1月(JICA駒ヶ根研修所)で、コスタリカに来てからもスペイン語の先生について勉強を続けているので、もう2年を過ぎました。前の先生(カルメン)が本職の看護師としてフルタイムで勤務することになったので、今は新しい先生(アナ)に習っています。

スペイン語教師アナ
ごみの分別収集

アナはUNAの修士論文を執筆中で将来は劇作家を目指しています。学校では日常会話より、セミナーで話す内容や技術文書の添削を主に勉強しています。私のスペイン語をチェックする際、「文書かセミナーか、対象者は学生が主か?」等を考えて文章を見てくれるので、とても助かっています。お陰様でセミナーをやった時には「スペイン語がとても分かり易くて良かった。6ヶ月前より確実に進歩している。」と褒められるようになりました。

この頃は会話にも慣れて、会議等で人の言っている内容がかなり聞き取れるようになりましたが、聞き取れても理解できないことがよくあります。よく聞いていると、やはり知らない単語が多いせいのようです。私の辞書には約10万語の単語がありますが、私が辞書なしで使えるのは5000語程度です。自分が話す時は少ない単語を使って何とか意志を伝えることはできますし、聞き取れても理解できない時には、自分の知っている言葉で聞き直して何とか対応はしています。セミナーのプレゼンテーションや技術文書の内容をチェックしてもらったお蔭で何とか仕事を続けてこられ、先生達には感謝しています。
『若い女の先生で良かったわ。先生がおっさんやったら、こんなに頑張れんかったやろうな』




今年1年、元気で頑張りたいと思います。4月からは日本での生活となりますが、よろしくお願いします。


<国際課より>
国際課では佐伯さんへの励ましのことばや質問をお待ちしております。メッセージは国際課がお預かりし、佐伯さんへ届けます。
倉敷市はコスタリカで奮闘中の佐伯さんを応援しています。