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モンゴルレポートVol.11

モンゴルレポートVol.11

モンゴルレポート タイトル

JICAシニア海外ボランティアとして、モンゴル農協の組織経営・運営を指導している西進(にし すすむ)さんのレポートをお届けします。最終回となる第11弾は、モンゴルのバチカン大使館についてレポートし、2年間の任期を振り返ります。(2013年3月6日掲載)

自社ビル前に立つ建築会社社長
自社ビル前に立つ建築会社社長

偶然なことから、モンゴルの建築会社の社長さんと知り合うことになりました。彼は私より少し若い60歳少し前。若いころソ連の建設会社で働き、現場でたたき上げ、苦労して技術を身につけられたそうです。モンゴルに戻ってからもソ連の会社で働いていたところ、ソ連が崩壊してロシア人がロシアに引き上げてしまい、彼が会社を運営することになったそうです。

彼はモンゴル人なのにお酒を飲みません。タバコも吸いません。朝早くから夜遅くまで働いたそうです。ちょっと普通のモンゴル人と違って(こう言うとモンゴルの人に叱られますか?)、どこか昔の日本人といった感じの人です。数年前から英語の勉強を始められました。大変な努力家です。でもそんな素振りは見せず、とても人懐っこいおじさん、という感じです。
 
彼が建てた建物が大変良く出来ていて、それを見たバチカンの人が、彼にウランバートル市でバチカン大使館の建築を依頼したそうです。4階建てのバチカン大使館の中を、大使館の人に案内していただきました。

バチカン大使館
バチカン大使館
バチカン大使館の4階?
バチカン大使館の4階?

ウランバートル市はすり鉢状になっているので、車の排気ガスや工場の煙、冬のゲル(モンゴル式テントの住居)から出る石炭の煙などが逃げずに充満しています。これはとても大変です。これも原因の一つとなって、彼は体調を壊したので、ウランバートル市の郊外に家を建てました。一度招待していただきました。空気はいいし、見晴らしもいい。豚と鶏、羊を買っていました。

とても大きな2歳の豚
とても大きな2歳の豚
大きなゲルの中
大きなゲルの中
庭から西方を望む
庭から西方を望む
(スイスのアルプスに行ったことはないのですが、なんとなくそんなイメージ。)


 

JICAボランティアの任期となる2012年9月26日をもって、2年間の活動をなんとか無事終了することができました。

モンゴルの人たちとも大勢知り合うことができました。みんな朗らかで、あくせくしていません。モンゴルの自然の厳しいことも体験しました。国土は日本のほぼ4倍位あって、雨が少なく肥沃な土地が少ない。砂漠が多く農業には不向きな国土。夏でもあまり気温が上がらず、冬はマイナス30度の厳寒が長く続く。でもそういう中で、モンゴルの人は本当に明るくたくましく生活しています。

私の活動がどれだけ活動先で役に立ったか全く自信はありませんが、モンゴルという異郷の地での2年間、自分にとっては貴重な体験をさせていただきました。

派遣前は、2年というのはとても長くて果たして務まるのか大変心配でしたが、JICA(モンゴル)のスタッフのバックアップや、派遣先の全国モンゴル農業協同組合連合会の温かい受け入れ、またボランティア同士の楽しい交流などで、大変有意義なものとなりました。

ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。


(2013年3月 記)

 

<国際課より>
これまでモンゴルレポートを購読いただき,ありがとうございました。
西さんのレポートを通して,モンゴルの人々や文化,生活などを知り,この国のことを身近に感じられるようになりました。また,JICA海外ボランティアの活動や暮らしについても垣間見ることができました。
倉敷市は2年間にわたりモンゴルを伝えていただいた西さんに感謝申し上げるとともに,今後の西さんのご活躍を応援しています。