Graham Bennet

Graham Bennet

倉敷市とクライストチャーチ市は,2003年で姉妹都市提携30周年を迎えました。その記念品として彫刻を交換するため,両市の彫刻家を相互派遣し,それぞれが相手都市で彫刻の制作を行う「彫刻・彫刻家交換事業」を実施しました。

倉敷ではグラハム・ベネット氏が,「Lines Extending」(延長する軌線)という作品を制作され,倉敷市芸文館・友好の広場に設置されています。この作品は,ステンレススチール,クライストチャーチ市の石,倉敷市の高梁川河川敷で取った石を使用し,「1つの海,1つの空,2つの陸地」「貿易と文化の線」「集合点」「計られた空間,計れない空間」といったイメージを表現しています。

クライストチャーチ市では倉敷芸術科学大学芸術学部教授の濱坂渉先生が,「TheCanoe in the
Canoe」(カヌーの中のカヌー)を制作。この作品は,海洋民族である両国共通の「舟」をテーマとし,倉敷(連島)産出の花崗岩を水に浮かぶまでくりぬ
き,ニュージーランドの石材で作った舟に浮かべる,といったもので,クライストチャーチ市内の姉妹都市公園内に設置されています。