希少野生生物と外来生物

希少野生生物と外来生物
 絶滅のおそれのある生き物というと、何の生き物を想像するでしょうか?アフリカゾウ、イベリアオオヤマネコ、アホウドリ、ツシマヤマネコ…たとえば、ほ乳類では、じつに4分の1の種が絶滅の危機に瀕しているといわれています。
 じつは、絶滅のおそれのある生き物は、すぐそこに、身の回りにもたくさん生息しています。
 一方で、人間の活動によってさまざまな生き物が、もともと住んでいなかった場所に運ばれ、生息しています。そのような生き物を『外来生物』または『外来種』といいます。
 これらのことを知っていただくため、倉敷市では色々な啓発事業や保全事業を行っています。
  

タイトル写真:オオキンケイギクの防除について

オオキンケイギクは、5月~7月頃にかけて、鮮やかな黄色の花をつける多年草です。

 倉敷市内でも道端や川沿いなどでよく見かけます。しかし、きれいな花だからといってご自宅のお庭や花壇に植えては絶対にいけません。

 オオキンケイギクは、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、外来生物法による「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止されています。

家庭や畑に植えている場合は、飛散しないよう注意し、処分をお願いします。

罰則 これらの項目に違反した場合、最高で個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金、法人の場合1億円以下の罰金が科せられます。

写真:オオキンケイギク

オオキンケイギクの特徴

北アメリカ原産。多年生草本。

高さは30~70cm程度で、花は5月~7月頃で直径5~7cmの橙黄色のコスモスに似た花をつけます。

オオキンケイギクは、とても強く、地面を覆い隠すほど繁殖する力が強く、花もきれいなので、緑化のため道路の法面等に使われたり、ポット苗としても流通していました。

しかし、あまりの強靱さに在来の野草を駆逐する可能性があります。また、土壌中の種子は数年間生存することがあり、刈り取りに対する再生力も強いため、外来生物法では、根についても措置を講じる必要があるとしています。

このため、人の手でこれ以上広げないようにするため、環境省により、平成18年2月に「特定外来生物」に指定されました。

写真:オオキンケイギク

オオキンケイギクを防除ときの注意

ご家庭などで少量を処理する場合

自宅の庭に生えている場合など、少量を処理するときは、根から引き抜き、その場で拡げないように2~3日天日にさらすなど枯死させた後ビニール袋などに密閉して燃えるゴミとして処分してください。

大量に処理する場合

生きたままの器官や種子を移動させることは、外来生物法で禁止されていますが、特定外来生物である植物の防除を目的とした地域住民又はボランティア等による小規模な活動の円滑な実施を図るため、以下の要件を全て満たすものについて、確実に殺処分されることが明確であれば、外来生物法の「運搬」には該当しないものとします。

ア)防除した特定外来生物(植物)を処分するため、ごみの焼却施設等に運搬する

イ)落下や種子の飛散等の逸出防止措置(例えばビニール袋などで二重に梱包)が運搬中にとられている

ウ)“特定外来生物の防除であること”、“実施する主体”、“実施する日及び場所”等事前に告知するなど、公表された活動で運搬する(公表は、町内の掲示板や主催団体のホームページなどへの掲載で良い。)

特定外来生物(植物)の処分方法に関するチラシはこちら
         ↓↓↓
特定外来生物(植物)の処分方法(pdf)