平成17年度第1回

平成17年度第1回

平成17年度第1回倉敷市行政改革推進委員会

平成17年度第1回倉敷市行政改革推進委員会

平成17年度第1回倉敷市行政改革推進委員会議事録(要旨)



1 開催  平成17年4月18日 (月曜日) 13時30分~15時50分
2 場所  倉敷市役所 本庁10階 大会議室
3 出席者

 委員  鳥越委員長 芳賀副委員長
     植田委員 片山委員 清野委員 斉藤委員 角南委員
     土屋委員 戸田委員 仁科委員 芳賀委員 原田委員
     槇原委員 吉田委員

 執行部 中田助役 神田助役
     三宅総務局長 杉岡市民環境局長 富山市民環境局参与
     小池保健福祉局長 小濱経済局長 島村経済局参与
     河田建設局長 土師教育次長 岡田保健福祉局参事

 事務局 (行財政改革推進室)山磨室長 黒江次長 渡邉主任

 報道関係 4社

 傍聴者  22名

【審議要旨】

(1)公の施設管理運営等方針について

<総務局長> 指定管理者制度及び公の施設管理運営等方針の概要を説明

          説明資料- 資料1(PDF) 資料2(PDF) 図解A(PDF)
 
       市民意見・提案等の概要を説明

          説明資料- 資料3(PDF) 図解B(PDF)

 <委員長>市の説明についてご意見は
 <A委員> 有料化という部分で誤解がある。指定管理者制度について出前講座を利用し,学習会をした。それでおぼろげに分かった。市民意見を見ても,一般市民には,この制度の目的が規制緩和であると,理解できていないのでは。
 そのあたり,今後どうしていくか,行革の方向性,考えをきちんとして欲しい。
  庁内においても部課ごとでの温度差も感じる。市としての考えを聞きたい。

<委員長> 市民及び庁内への周知徹底について事務局にお聞きする。

<事務局> 10月22日に関係部署説明会を行った。11月には,管理運営等方針を取りまとめるため,各部局にヒアリングを実施。また,12月20日に素案を決めるための会議をしている。この素案でよいか各部局に聴き,2月に素案としてまとめた。
 各市民への説明は確かに少なかったかもしれない。

<A委員> 今後,指定管理者制度においてだけでなく,行政と利用者が対話していくことが必要と感じる。「協働」を具現化するようなプロセスを盛り込んでほしい。
 他の自治体では施設について行政や利用者などが協議しながら運営を決めていっているところもある。運営協議会をもっているところもある。
 公開・説明の手順をきちんと決めていくことも重要。

<委員長> 国もきちっと説明する必要はある。みんなにきちんと周知することは理想的だが,理想と現実は違う。
 スタートの時点で100%は難しい。
 全てを公が担うことは難しくなってきている。これからは市民から市民へ情報を伝えるネットワークも必要。行政が全てはできないので,市民が自主的に勉強していくことも必要。
 どのようにして市民と市民で勉強していくのかを考えていかなければならない。市の人に全部やれというのでは難しい。

<A委員> 市民がいかに積極的に役割を担っていくかということをこれまでの行革委員会では議論してきた。
 今回,児童館の意見が多い。一番注目を集めている箇所。児童館については町内の方などに説明はされたのか。それぞれの児童館に出向いていって説明されたのかどうか聞きたい。

<事務局> 出向いてはしていない。担当部署と職員には説明をしている。

<A委員長> 説明しても,それぞれ理解度が違うのだから,温度差は残る。とても難しいところなので時間をかけなければ仕方ない。

<A委員> 今後,実際に出向いて説明することができるのか?

<総務局長> 従業員の理解のことをおっしゃっているのか?

<A委員> 一般市民140人が意見を出している。関心が高い。みんなが疑問を持っていると感じる。それに対して何の対応もしないのは疑問。

<総務局長> 意見をいただいているのは利用者の方から。管理主体をどうするかは,各局で検討していかなければならない。

<委員長> お互いが理解し,共通認識をもつのは難しい。部局としては,利用者よりも働いている人にきちんと説明し,そこから利用者へというステップが必要だ。行革で全部にというのは難しい。まず働いている人へ。

<B委員> これまでも,有能な市職員を活用しようと言ってきた。訓練も必要だと。今言う,温度差,かみ合わない部分をどうにかしないと。官→民という意識がある。例えば「使用許可処分」という名前にも表れている。
 公募には,準備が必要。参加者の意見する場,要望の場,プレゼンテーションの場,市の考えを聞く場と考えられる。

<委員長> 順番を踏まえて,末端の市民に伝えていくことが必要。
 市,行革としては現場の正規職員に温度差がないよう,説明が必要。導入部署にはわかりやすく説明していく努力が必要。

<C委員> 市民病院は,5月から自動販売機だけは市の管理となっている。何の相談もなく市が管理とするとなっている。ボランティア活動の資金になっているので相談なしにそういうことをされると困る。回答を。

<総務局長> 自動販売機については,基本的には17年度から市が直接管理することになった。
 児島市民病院もその中の一つ。ボランティアでも行政財産を独占的に使用しているというのはどうかという議会での議論も踏まえ,市の歳入として使わせていただこうということ。

<C委員> 17年度の計画ができないので,早く知らせて欲しかった。

<B委員> 市は「市民病院には伝達しておりましたがきちんと伝わっていなかった。すみません」と言う必要がある。

<委員長> 最初に伝えたところから流れていない。末端に。最初の取っ掛かりの部署には話しがいっても。皆さんのご理解を得なければいけないので,シビアなことをお願いすることが多いのであろうから,情報をしっかり伝えて流れていく工夫をしていかないと問題がおこる。流れるような体制を。そのあたりのお考えは。

<総務局長> 長年にわたりお世話になったと考えている。
 市民病院に対しては説明してきたものだが…

<委員長> 情報が伝わるようにご配慮を

<D委員> 行財政改革をすすめるにあたっては,協働のまちづくりということで説明責任が重要。
 この素案をみると本当に説明責任がとれているのか,と言うとちょっと…
 方法としてはインターネットとか使っているが,提案者が221人(少ない)。広報くらしきを活用されたのかとか…
 感想としては小を殺し,大を生かすように感じる。例えば,12頁の結婚相談所。民間にあるから廃止というが,これでよいのか。効果が大きいのであれば残してもよいのでは。
 児童館については,職員・利用者の声を本当に聴いているのか。北児童センターなどは創立からボランティアがここまで築き上げてきた。本当に公募してよいのか?
 市民病院への財政支出は多い。しかし効果はあがっているのか?診療科目を少なくするなど必要なのでは。大きなところなどはほったらかしているような感じがする。切り捨てはよいが,切り捨ててはならないことがあるという気がする。

<委員長> 利用者の声をきちんと聴いたか,方法論はどのようにしてこのような形になったのか。指定管理者制度の全体像なり,これからの見通しが見えれば理解できる。

<総務局長> 全体として,公の施設はいかにあるべきかを検討しながら,公の施設管理責任を有するセクションがあげてきたのが素案。廃止,譲渡という検討も入っている。設置目的を達成したものはいつまでもおいておくことはできない。制度適用方針の14,15頁に述べている。

<委員長> 全ての公の施設について,大も小もなくまとめた。その中の一つが結婚相談所ということでしょう。

<D委員> 年間40組。費用対効果など,具体的な説明がないと,理解しにくい。福祉プラザの中にでも入れて存続させるとか。これを見ただけでは何も分からない。

<総務局長> 指定管理者制度になったらその機能がなくなる,廃止になると思われているふしがある。直営と指定管理者と,どちらが効果効率的かといったこと。廃止とは違う。今年だけの話ではなく,今後ずっとの話。

<保健福祉局長> 結婚相談所について社会福祉協議会へ委託している。民間の事業者も多いので,市の事業としては廃止,しかし民間としては存続を検討している。少し説明不足はあったのではと感じている。
 2月に,社会福祉協議会へ自主事業でやってもらいたいと伝えている。
 16年度は利用者23,564人。登録者数1,664人。(お見合いの)申し込みは989件。結婚成立23組。経費は共益費,嘱託等1,180万円。

<D委員> 市役所にでも部屋をおいて,存続してほしい。市長へ提言を。要望です。

<E委員> 管理運営方針素案の管理運営主体について,直営か指定管理者かというところで,指定管理者の場合は理由がない。分かりにくい。

<総務局長> 民間活力の有効利用,行政への参画ということから,直営の場合には理由説明をしている。あえて公務員で運営しなければならないということであれば理由が必要という考え。

<E委員> 指定にしたほうがよいという,積極的な理由を書いた方がよいのでは。

<委員長> 物の考え方の前提で,官がやるのが例外というベースがあるから。
 どちらがよいかではなく,民ができるものは民にやってもらうという考えを理解していかないと。説明も必要。発想・意識の切り替えも必要。時代が変わっている背景など,共通のベースで話をしなければならない。

<F委員> こうした行革の委員会が公開で行われていることは評価をしたい。
 こういう流れをもっと拡大してほしい。質問だが,個人では指定管理はできないとあるが,法人格のない団体はよいのか?
 また,児童館は一体的な管理とし,障がい者支援センターは別々となっている。倉敷がこの制度において,縦割りではなく,トータルに考えなければ。
 全体的に見て公募が少ないのでは。市民意見を真摯に受けないといけない。有料化に向けて経済的に市民サービスの低下はおきないのか?
 それから,専門性のある施設は指定管理者はだめとしているのに,児童館は公募になっている。

<総務局長> 法人格は求めてない。それに対してのリスクは提案審査の中で判断する。もちろん法人格をもった団体の方が望ましい。責任の所在をはっきりさせることなので。

<委員長> 法人化を進めていく方がリスクが少ない。

<F委員> 公募によって選ぶのではなく,法人格をもったところを指定するという考えを持ってほしい。

<総務局長> 適用方針18頁で基準を示している。

<F委員> (管理の仕方など)この基準にもとづいているということに疑義がある。縦割りではなく,全体として,「これを指定管理にする」という方針がない。
 市民の皆さんの意見を見る限り,児童館については,見直して,地域性などを考え,倉敷市として全体として方針を示さないと。どこの地域でも安全に子どもたちが遊ぶ必要があるから,公募は再考してほしい。

<委員長> 全体調整があってよいのでは。各部局からあがってきたものをまとめるのではなく。
 他の部局にあったらあがってこないとかということがないように。全体的な視点からみてあがってきたという,その視点が見えない。

<総務局長> 指定管理者適用方針を定めさしていただいている。そのために。
 公共料金の有料・無料は指定管理者とは関係ない。直営だから無料ということではない。

<委員長> 誤解もある。説明必要。事務局としては縦割りではないという説明。

<A委員> それぞれの施設について,理解できてない。結婚相談所にしても,この資料を見ただけでは全く分からない。利用してない人が聞いてもよく分からない。(理解するための)機会をつくっていただけるのかどうか聞きたい。

<委員長> 会議の中で質問していただいて,ご理解いただければよい。詳しい 資料,どれくらいの利用者・経費なのか。
 25日に提出していただきたい。
 市は公募によるべきと考えているようだが,少ない。縦割りのような印象を受けてしまう。部局を超えて話し合うことをやってほしい。

<委員長> 次回,できるだけデータを出してほしいということ。まちづくりの進め方,市民協働のあり方は別のところで考えていただきたい。少なくとも判断材料は必要なので,対象になっているところについて。

<総務局長> それぞれについて,25日までにできる限りコストが表示できるようにする。

<B委員> 人事異動などがある。資料は去年でている。コスト・人件費違いますよと言った。なぜ,今の時期にやっているか異動があるから。
 この委員会でもって指定管理者の審議をお願いします。と言われた。それからなしのつぶてでいきなり具体的な議論。委員も自分で調べることは必要。

<委員長> 人事異動にともなう停滞はどこでもある。もう少しデータを揃えて,情報を共有して議論しないと。急がば回れ。まとまった方向がでるように進めていきたいので。大方のところでみなさんが理解できるように。
 資料をしっかり作成していただいて。

<G委員> 皆さんのお話を聞いて意見を一つ。意見提出221人 児童館に関しては143人。現行制度でというのが72人。公募反対が54人。児童館に対しては現行のままでやってほしい。公募反対という意見が圧倒的。公募による方法は真剣に考えて,25日までに考えをまとめてほしい。

<D委員> 指定管理制度は否定しないが,公募したときの利益は何か?公募の場合は子どもたちの入館料は無料になるのか?夜間はどうなっているか?有効に活用されているか?いろいろなボランティアの効果をみていただきたい。5つ(の児童館)から意見を頂いて,25日までに出していただきたい。残すべきものは残さないと。

<委員長> 現状維持の場合と指定管理になった場合と,どうかわるのかが見えないと不安になる。どういう姿になるか心配でしょう。そのあたりを丁寧に説明するデータを。見えないと危機感が強まるのでは。できる範囲内で。

<A委員> 次回までの資料として,どういう日程でどういう経緯で運営方針の内容が決まったかという資料をつけてほしい。

<委員長> どういう経過でここにあがっているということが分かる資料を。

<F委員> これが倉敷市としての考えだから途中経過を全部知らされても利益があるのか。疑義があるものについて,資料提出を求めるほうがよいのでは。児童館については,再考を求めているので。

<委員長> 全ての事柄について資料を出すのは難しいだろう。問題のあるところだけ出してもらうというのでよいのでは。
 我々が判断するためにもう少し資料を出していただきたい。児童館について,分かりやすく説明していただきたい。

<B委員> 本来この委員会は,行政改革に関する指針についてだった。
 指定管理者選定委員は別につくるとのこと。運営方針については素案だから,決定しているわけではない。一体我々が何をするか明確にしたほうがよいのでは。

<委員長> いろんな意見が出るのは当たり前。委員会に対する理解も委員間で温度差がある。
 我々が果たさないといけない役割を自覚するためにも,ご説明をいただいてスタートしたほうがよい。
 みなさんに質問して,しっかり分かっていただいて参加していただいた方がよい。

<総務局長> 運営等方針(素案)を見ていただいて,本日と25日でご意見,審議いただき,それを踏まえ4月中に市の正式方針として固めたい。そして,市民・事業者にサウンディングをしていきたい。
 13頁の説明(指定管理者制度の事務の流れ。公の施設全てについて,あ  り方の検討を行ってきた。同時に,公募か指定管理者かの検討をしてきた。現在,行革推進委員会において,公開でご意見を頂いている。6月議会にむけ,事業者等の意見を聞いていく。公募,指名,選定委員会を設置・議決など)

<委員長> 素案に対する,市民意見を求めたら,221人。それをもとに委員と市民の意見をつき合わせ,この方針がよいのかどうか審議する。それから,具体的には選定委員会で最適なものを決めていく。最終的には議会。我々が全てを決めるという決定権を持っているわけではない。
 素案に対しての我々の意見を述べるという作業になる。

<B委員> 駐車場一つについても,かなり議論しなければならない。ここに載っているもの全てというのは非常にしんどい。部局の方も詳しいことは知らないのでは。

<委員長> 我々としては,もう少し情報がないと判断ができない。

<B委員> サポートしてくれるプロがいないと難しい。

<委員> 施設を利用している方々がたくさんいる。その人たちを通り越して審議するのは怖い。

<A委員> 利用者の声のようなものをもう少し。

<委員長> これでは判断できないというのであれば言っていただければ。用意できたものをもとに,さらにこういうものも必要だと要望すればよいのでは。

<H委員> 市の素案では、労働会館も公募になっているが、市民意見として地区労が運営させて欲しいとの意見がでている。しかし、勤労者福祉の立場から言えば,全体の勤労者福祉の立場で取り組んでいった方が良い。地区労ではバランスが悪い。労福協がかかわった方が良いと思っている。労働会館の運用についてもある程度資料を出してほしい。



(2)「ひと、輝くまち 倉敷。」市民企画提案事業要綱(案)について


<総務局長> 「ひと、輝くまち 倉敷。」市民企画提案事業の概要を説明
         説明資料- 資料4 図解C

<総務局長> この公開審査について,6月から7月にかけて行う。この委員会で審査をしていただけたらと考えている。

<B委員> 商売でいけよといってもしんどい。実施後の費用請求は…

<総務局長> 概算請求で支出することができることを考えている。

<F委員> 意味深い。
 初年度なので応募がどのくらいか。PRが必要。
 4月,3月というと入学したての子どもたちをサポートするとなると厳しい。今後の課題として単年度でないものも考えてほしい。

<委員長> 制度については,議会でやってほしい。行政は立ち上げに少しプッシュするだけ。軌道にのるまで。
 市民に何でもかんでもやってもらうためにお手伝いをする。

<A委員> 評価基準はあるのか。審査結果まで公開する?公開性はどのあたりまで?どんな分野か分からないものもあるのに。不安がある。

<総務局長> 審査の採択,不採択はある程度答えなくてはならない。採択の公開について名前まで出すのはどうかと思うが。

<委員長> 公開審査の具体的マニュアルをつくってほしい。

<F委員> 市民の皆さんのお手伝いではなく,市に代わって,市がやれる事業を市民の皆さんと一緒にやっていくということ。

<委員長> 本来は行政がする。そうもいかないので市民にやってもらうというもの。
 立ち上げのお手伝いを市民がする。


(3)その他

 その他協議事項なし。


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