入学や就職を控えたこれからの時季は,賃貸住宅に関する相談が多数寄せられます。
入居後や退去時のトラブルを回避するには,入居時のチェックが重要です。賃貸住宅を借りる時は,次のことに注意しましょう。
○物件をしっかり確認する
インターネットから得られる情報だけで物件を決めることは,後々のトラブルの原因となります。建物・部屋・設備の状況,周辺環境,生活に必要となる施設の有無,駅やバス停までの距離など,生活する上で大事なことは,自分の目でよく確認しましょう。
○重要事項に関する説明を受けてから判断する
宅地建物取引業法により,仲介業者には,物件の状況や契約条件など,契約時の判断に必要となる大事なことが記載された重要事項説明書を交付し,その内容を説明することが義務付けられています。説明をしっかり聞き,内容を理解した上で最終的な判断をしましょう。
○契約内容をよく確認してから契約する
契約書に記名・押印して契約が成立すると,貸し主と借り主の間には,契約に基づく権利・義務が発生します。借り主に不利な内容となっていないか,契約前によく確認しましょう。