農作物被害を与える各鳥獣の特徴と対策について

ハクビシン

ハクビシンの特徴

・果実中心の雑食性で、果実のほかにトウモロコシなどの野菜、昆虫、鳥類やその卵を食べる。

・完全な夜行性であり、昼間は建物内や樹洞などで休息している。

・高さ約115cmの障害物を乗り越えるジャンプ力があるが、木から木への横方向のジャンプは得意ではない。

・バランス感覚に優れていて、電線を渡ることができる。

・成獣でも8cmの正方形の穴を潜り抜けることができる。

・ねぐらは複数あり、転々と移動する。市街地周辺に生息する個体は側溝も移動ルートとして利用する。

・決まった出産時期はなく年間を通じて幼獣がみられる。産仔数は平均で2〜3頭。

 

ハクビシン被害への対策

(1)行動の特徴をふまえて対策を

 木登りが上手く、バランス感覚の発達しているハクビシンは、ネットなどの周りを囲うだけの柵では効果が望めません。また、防鳥網ぐらいでは食い破られますし、光、音、臭いも一時的な効果しかありません。行動の特徴をふまえた対策が大事です。

 

(2)ネットと電気柵を組み合わせて

 ハクビシンは運動能力が高いので、効果が期待できるのは電気柵です。一般的な段張り方式は下を潜られる危険性があるので、お勧めできません。ネット柵と電気柵を組み合わせた複合柵を作物や地形に合わせて利用すると効果的です。

 

 複合柵の設置方法はこちら

 

(3)ねぐらをつくらせない

 ハクビシンはエサ場の近くにねぐらをつくります。よく被害を受ける農地の周辺にある建物の天井裏や壁の隙間などを点検してみましょう。寺社なども含め、建物の隙間をなくして、ねぐらをつくらせないようにするのが、一番の予防策になります。

 

4)わなで捕獲する

 防護柵の設置などを実施しても、なお被害が減らない場合は、倉敷市農林水産課(086−426−3425)までご連絡ください。
倉敷市農林水産課(本庁舎7階)
〒710-8565  倉敷市西中新田640番地 【TEL】 086-426-3425  【FAX】 086-421-1600  【E-Mail】 agfrfs@city.kurashiki.okayama.jp