平成26年度

平成26年度

保証人には危険がいっぱい(10月号)

【事例】

 親しい友人に,「保証人になってほしい」と懇願された。「絶対に迷惑を掛けない」「必ず自分が返済する」「名義だけだから」と涙ながらに何度も言うので,断り切れず承諾した。しかし,ある日突然督促状が届いた。本人に電話したが,連絡がつかない。契約当初は本人が支払っていたが,しばらくの間,支払っていなかったようだ。支払いたくない。

【解説】

 保証人になるということは,お金を借りた本人(債務者)がお金を返せなくなった場合に,本人に代わって返済する責任を負うということです。「迷惑を掛けないからと頼まれたのだから,自分が支払う必要はない」という主張は原則認められません。また,保証人には単純な「保証人」と「連帯保証人」があります。債権者から支払いを請求された場合,保証人は,先に債務者(借りた本人)へ請求すべきだということや,債務者の財産から取り立てるべきだということを主張できます。しかし,連帯保証人は債務者と全く同じ立場なので主張できません。近年では,保証人といえば連帯保証人であることが多く,単純な保証人はあまり利用されていません。それは,連帯保証人の方が債権者にとって圧倒的に有利だからです。

 保証人には,将来にわたって大きな負担を背負い込む危険性があります。借りた本人と同様の支払い義務を負担しても構わないという覚悟がない場合は,親しい人からの頼みであっても,きっぱりと断りましょう。