14 井上 雄人さん

14 井上 雄人さん

14 井上 雄人 Katsuto Inoue

昭和48年生まれ、玉島出身。(株)小川商店4代目。大学卒業後、JOMO本社へ勤務。JOMO本社へ入社した年に、石油輸入・販売を規制した特石法が廃止となり、石油販売業界の変遷の中で、その手腕を発揮し、現在に至る。

佐藤 真理子様から、いつも穏やかな笑顔を絶やさない素敵な方であると伺っていますが、まず自己紹介をお願いします。

井上 雄人です。昭和48年生まれの36歳です。高校まで玉島におり、大学は県外に出ました。その後、JOMO(ジャパンエナジー)本社に2年間勤務した後、父の後を継いで、(株)小川商店の4代目をしています。
僕がJOMO本社に入社した年に、特定石油製品輸入暫定措置法(特石法)が廃止されたんです。ひとことで言えば、石油輸入・販売に関する規制緩和が進んだんですね。その結果、新規参入業者の増大、販売価格の低下などの影響が出始めたので、地元に帰ってもやっていけるのかな・・という不安はありましたが、現在も出来ることを精一杯頑張っています。


会社の歴史は長いのですか?

大正時代初期に創業し、当時は石炭の販売をしていました。自動車が普及し、ガソリン需要が高まってきた折、石油販売に転向し、現在に至っています。電気自動車の話題が取りざたされている昨今、今後はうちも思い切った転換をしていかないといけないかもしれませんね。

石油を扱うことについてどう考えられていますか?

難しいところばかりですよ(笑)例えば値段一つ取ってみても、ころころ変わるじゃないですか。仕入れ時期を見込むのも大変ですし、何より日本ではほぼ取れないものですからね。入ってこなかったりしたら恐ろしいですよね。生活に直結するものを扱っているんだ、という自覚はありますね。
また、商品であるガソリンを入れに来られるお客様の中に、わくわくしながら来店される方って少ないと思います。ガソリンが無くなったから『仕方なく』来店されることが多いと思います。だから、僕はお客様と仲良くなれるように努力しているんです。お客様を少しでも楽しませることが出来れば、ちょっとでもわくわくしてくれるかな・・・って。難しいですがやりがいはありますね。


玉島の好きなところはどこですか。

東京から玉島に帰ってきて、一番に感じたのは、魚・果物などの食べ物がおいしいところですね。 東京でも、いいお店に行けばいいものが食べられますが、そういうのじゃなく玉島では特に気を遣わなくても、食べ物がおいしいんです。
あと、やっぱり故郷ですからね。いい感じにスローライフで、問答無用で落ち着くところが好きですね。

玉島のオススメ(場所・風景など)はどこですか?

南浦に、海蔵寺というお寺があります。ちょうどその海蔵寺の辺りなんですが、金光方面から県道を抜けて南浦に入ると、広大な海がどっ・・・と視界に入り込んでくるポイントがあるんです。その時の開放感はオススメですね。
 

玉島がもっと元気になるにはどうすればいいと思いますか?

住んでいる人が今より少しだけ、ほんの少し意識を変えるだけでいいと思います。例えば観光客の方にあいさつをするとか、落ちているゴミを拾ったりとか。 東京は忙しい町で、向こうにいる時には、町の人々が少し冷たく感じていました。でも、玉島はゆっくりと時間が流れるスローライフな町ですよね。玉島に来た方が、このレトロでスローな港町で、『気持ちよく』ゆったりした時間を過ごせるようにする。そうすれば、玉島はいい町だしまた来ようかな、って気が湧いてくると思いますね。

モットーは、座右の名。

僕は力んでも、疲れるばかりで失敗してしまう方なんですよ。だから、力を入れすぎず抜きすぎず、玉島の町のように自然体で過ごすことでしょうか。
 

次の方の紹介をお願いします。

次回は、ミカド電機の原田 浩治さんです。小学校からの同級生で、子沢山で働き者の父ちゃんです。


※井上 雄人さんのオススメ風景はこちら

海蔵寺周辺から南浦の海を臨む


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