歴史資料ギャラリー

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歴史資料整備室が所蔵する貴重な資料群のうち、特色あるもの、倉敷市域と関連の深いものをデジタル画像でご覧頂くことができます。

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亀山家文書
亀山家
文書

亀山家は、窪屋郡亀山村(倉敷市亀山)を開発し、同村庄屋などを勤めていました。同家から寄贈された資料約80点の中には、室町幕府初代将軍足利尊氏・直義兄弟、戦国時代に備前国天神山城を拠点に勢力を拡大した浦上宗景、織田信長の後をうけ天下統一をなし遂げた豊臣秀吉らの署名した文書が残されています。これらはいずれも、南北朝時代から戦国時代にかけ美作国を中心に活躍した武家中嶋氏に与えられたものです。江戸時代のはじめに中嶋氏の一族が備中国浅口郡片島村(倉敷市片島)に移住し、亀山家と縁組を結んだことが遠因となって倉敷市内に伝来したものと考えられています。まとまったかたちで残っている中世の武家文書は岡山県内では珍しく、貴重な資料群です。これら美作国高野郷中嶋氏受給文書(八通 附三通)は岡山県指定重要文化財(古文書)に指定されています。

旧倉敷市
旧倉敷市
事務引継
合併庁達

昭和2年(1927)4月1日、倉敷町・万寿村・大高村の3町村が合併した直後、旧町村有志などの要望もあって市制施行が議論されるようになりました。この問題は町会や町総代会で協議が重ねられ、昭和3年(1928)4月1日、旧「倉敷市」が誕生しました。歴史資料整備室が保管する「旧倉敷市事務引継合併庁達」という文書群には、この間の動向を物語る重要書類を合綴した簿冊「昭和二年 市制施行ニ関スル処分録」(資料番号23年3月3日)が含まれています。ここでは、この簿冊の中から内務大臣の諮問、告示や倉敷町民からの請願書など、特に注目される書類を選んで紹介します。

参考文献

解説の執筆に当たっては、以下の文献を参照しました。
『倉敷市史』第十冊(名著出版、1974年)
『新修倉敷市史』第六巻近代(下)(倉敷市、2004年)
『新修倉敷市史』第十二巻史料近代(下)・現代(倉敷市、2001年)
『久世町史』資料編第一巻編年資料(久世町教育委員会、2004年)
中野栄夫氏「西島家・島瀬家文書について」(『倉敷の歴史』第五号、1995年)
横山定氏「亀山家伝来の美作国高野郷中嶋氏受給文書」(『倉敷の歴史』第十三号、2003年)