受入施設担当者 三宅 潤さん

ページ番号1022571  更新日 2025年12月18日

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いきいきポイント制度について、皆さんによりよく知っていただくために、実際に制度を利用している方へのインタビューをご紹介します。

ボランティアの方へのインタビューは下記リンクをご覧ください。

インタビュー第1弾

受入施設担当者:三宅 潤さん(創心會 倉敷地域リハビリケアセンター)

三宅さんがインタビューに答えている画像

 インタビュー第1弾は、創心會 倉敷地域リハビリケアセンターでボランティアの受け入れを担当されている、三宅 潤(みやけ じゅん)さんにお話を伺いました。

 創心會倉敷地域リハビリケアセンターでは、利用者の方との麻雀のボランティアのほか、整容、掃除、イベント時のパフォーマンスなど、さまざまなボランティアを受け入れています。

―ボランティアの受け入れはいつから始められたんですか?

 7年前僕がここに来た時、すでにいきいきポイント制度に登録はされていました。だから、10年近くになるんじゃないかなと思います。

 ただ、受け入れ方は変わってきました。以前は施設のイベント時に、マジックや踊りを披露する方を、ボランティアセンターの名簿を見てお呼びすることが多かったんです。今はそれに加えて、いろんな分野で手伝っていただける方が随時来られるような形に変えています。

―受け入れ方を変えたきっかけはありますか?

 認知症の症状が進行した利用者さんでも、お元気だった頃にお好きだったことなら、案外できることに気がついたことです。将棋や麻雀などですね。

 スタッフを多めにするとそういったご希望が叶えられるんですけど、常時それは難しい。「もう少し手が借りられたらできるのにな」と思ったところで、ボランティアの受け入れ方を少し工夫したら、地域の方でお手伝いしてくださる方がいるんじゃないかと考えました。最初はダメ元で募集したのですが、入野さんをはじめ、手伝ってくださる方が少しずつ来てくださるようになって、今に至ります。

ーどんなボランティアの方が来られていますか?

 まずは将棋や麻雀を、利用者さんと一緒にしてくださるボランティアです。ご家族から「将棋をよくしていましたが、もう難しいと思います」と伺っている方であっても、スタッフと試しにやってみると、案外でき、喜ばれることもあります。そこでボランティアさんを募集することが多いです。

 それ以外にも、お風呂の後利用者さんの髪を乾かしてもらう整容のボランティアや、朝のティータイムでお茶を配っていただくボランティアなど、いろいろな方に来ていただいています。

 整容の後に、オイルを持ってきて手のマッサージをしてくださる方もいます。始めは整容のボランティアをお願いしていたのですが、「こんなこともできますよ」と先方から提案してくださいました。このように、提案を伺って始まったボランティアもあります。

ボランティアの方と三宅さんが一緒に麻雀を打っている写真
ボランティアの方、利用者の方、三宅さんで麻雀を打つ様子

ー柔軟に受け入れられているんですね。

 そうですね。利用者さんにとっていいことで、危険がなければ、大抵のことはありがたいと思います。だからこちらからお願いすること以外にも、「一回行ってみたいです」っていうところから来てもらえるのもありがたいです。

―ボランティアの経験や、認知症の方と接した経験がなくても問題ないでしょうか。

 大丈夫です。もし不安だったら最初はスタッフが一緒に行いますし、例えば整容なら、乾きやすい短い髪の方からお願いするとか工夫もします。利用者さんのご様子など考えてお願いしますので、あまりドキドキせずに、気軽に来てもらえたら嬉しいです。

―ボランティアの方がハードルを感じないように配慮されているんですね。

 そうですね。入野さんも仰っていたとおり、来てみて、合わないなと思ったら「やめます」でもいいと思います。逆に回数をもうちょっと増やしたいなと思ったら言っていただけたら。

 始めるハードルは低く、でも、得られるやりがいは大きく感じてもらえるように心がけてはいます。

ーボランティアの方にとっても、そう言っていただけると行きやすいと思います。安心してボランティアができるよう心掛けられているんですね。

 ベーシックケアだったり、リハビリだったりっていうところ求めてはおらず、あくまで利用者さんが笑顔になるお手伝いをしていただけたらと思いますので、「いないと困る!」というようなことはありません。体調や都合で、急にこれなくなることだってありますからね。たまに「行けなくなりました」って本当に申し訳なさそうにご連絡くださる方もいるんですけど、もちろん責任感を持ってくださるのは本当にありがたいのですが、あまり気にせず、気軽に来てください、と思います。

 利用者さんに笑顔になってほしいのと同じように、ボランティアさんにとっても、何か一つでもプラスのことがあった、楽しかった、と思ってもらえたら嬉しいです。

―なるほど。では、ボランティアを行う際に気を付けてほしいことはありますか?

 ボランティアだからということではないと思うんですが、基本、自分たちより長く生きている先輩の方々ですので、敬意を持って接していただけたらと思います。あまり、「してあげている」とは思わないでいただけたら。

三宅さんがインタビューを受けている様子を写したもの。卓上のひまわりが写っている。
季節ごとに飾られたお花は施設で育てているそう。「お花を飾ってくださるボランティアさんなどもいいですよね」と話す。

―ボランティアをまだ受け入れたことがない施設に向けて、ボランティアを受け入れる利点など教えてもらえますか。

 そうですね…。利用者さんのために何かしたいというのは、どこの現場でも共通していると思います。ただ、実情として、今やっていることでめいっぱいで、これ以上は難しいということがある。そういう時に、今のような、整容や、余暇のボランティアさんに来ていただけると、手があることで叶えられる部分が増えるのが、まずとてもいいことだと思います。

 ボランティアさんを受け入れるとなると、お茶や控室など少し準備も必要になりますが、それを考えてもメリットの方が大きいです。イベント時のダンスやマジックのパフォーマンスだって、職員がやろうとしたら練習がいりますし、人員を大きく割かないといけません。そこを、ボランティアさんと調整を行うことでお願いできるというのは、本当にありがたいです。

 もっと言えば、ボランティアさんを受け入れて、「あそこの施設さん、すごくよかったよ」と思ってもらえたら、将来「あそこの施設に行きたいな」「あのスタッフさんに任せたいな」と思ってもらえるかもしれない。長いスパンで見ても、いろいろな面で良いことが多いと僕は思います。

 ここは、ボランティアさんと同様に、施設の方も、「まずは受け入れてみて、合うか合わないか考える」でもいいと思います。でも何もしなければ良いも悪いもわかりませんので、まずはボランティアセンターの方に相談してみるといいと思います。

 

〇受け入れ施設側からのご相談も、ボランティアセンターで受け付けています。
 ボランティアセンターでは、施設からのご要望をお伺いして、ボランティア希望者とのマッチングも行っています。
 「こんなことをお願いしたい」「こんな人に来てもらいたい」という希望があれば、マッチングのご案内がしやすくなります。
 もし、お願いしたいことが固まっていない場合でも、ボランティアセンターの職員がご相談を伺いますので、ぜひ一度お問い合わせください。

―ありがとうございました。ちなみに最近ですと、畑作業のボランティアも募集されているとか…?

 施設に小さい畑があるんですが、育て方のアドバイスとか、ノウハウを教えてくださるボランティアさんに来ていただけると嬉しいです。

 草むしりとか水やりのボランティアも、ありがたいです。

 あとは麻雀や、整容のボランティアさんも引き続き募集していますし、囲碁がお好きな利用者さんがいらっしゃるので、囲碁ができる方を探しています。

 やれることはいろいろありますし、「これがやりたい」の提案も大歓迎ですので、よかったらお気軽にお問合せください。

ー三宅さん、ありがとうございました。

インタビュー中の三宅さんを写した写真

ボランティア受入施設:創心會 倉敷地域リハビリケアセンター

創心会リハビリケアセンター外観

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