全国の消費生活センター等には、占いサイトやアプリ(以下、占いサイト等)に関する相談が年間1,000件以上寄せられており、令和元年度以降、増加しています。特に女性からの相談が多く、8割を占めています。
相談内容には、いくつかの共通点があります。
【共通点】
(1)消費者が、インターネット検索やSNSの広告、SMSなどのメールをきっかけに占いサイト等にアクセスし、名前や生年月日等を登録している。
(2)消費者は、インターネットやSNSで「無料体験」「無料登録」「無料診断」などの表示を見て、無料のつもりで気軽に占いや鑑定に申し込んでいる。
(3)申し込み後、占い師や鑑定士を名乗る者から「幸せになれる」「高額当選に導く」などのメッセージが届いてやりとりが始まる。
(4)占い師や鑑定士を名乗る者から指示されて、祈りの言葉を唱えたり、数字や記号、特定の言葉をメッセージで送信させられる。
(5)結果が出る前に無料期間が過ぎ、「あと少しでお金を手に入れられる」「鑑定を最後まで受けないと不幸になる」などと言われて、有料ポイントが必要となるやりとりへ誘導され、延々とやりとりを継続させられる。
(6)その結果、ポイント料や鑑定料として高額料金をクレジットカードやプリペイド型電子マネーで支払ってしまう。
このようなことにならないよう、以下の点に注意してください。
【アドバイス】
(1)無料の占いだからといって気軽に氏名や生年月日、メールアドレス等の個人情報を入力しないようにしましょう。
(2)占い師や鑑定士を名乗る者からメッセージが届いても安易に返信しないようにしましょう。
(3)占い師や鑑定士の言葉をうのみにしてやりとりを継続しないようにしましょう。
(4)トラブルに遭ったと感じた場合は、消費生活センターに早めに相談してください。