お宝No.1~10
No.1 岡山県産ベッコウトンボ
1938年、岡山市澤田(現中区沢田)で採集されたもの。現在は岡山県では絶滅したとされる。
国内の生息地もわずか数か所しかない。国内希少野生動植物種。
No.2 黒いモンシロチョウ
2011年、岡山県鏡野町の小学校で飼育されていたモンシロチョウの幼虫から羽化した異常型。
児童も先生もビックリ! 記録に残るモンシロチョウの黒化型の標本は唯一とみられる。
No.3 テツホシダ
当館の植物標本でもっとも古く、今から144年も前(1878年)にアメリカ合衆国で採集された。
テツホシダは世界各地に分布するシダで、日本でも暖かい地域の湿地に生えている。
No.4 世界最大の翼を持つタネ(ハネフクベ)
ハネフクベ(アルソミトラ)は熱帯アジアに生えるウリの仲間。
タネには長さ15センチもの翼があり、高いところから落ちると、空をすべるように飛ぶ。
飛行機(エトリッヒ・タウベ)のモデルにもなった。
No.5 希少なトキ標本
倉敷市立小学校で保管されていた剥製。
残念ながら採集データは付いていない。
羽からトキエンバンウモウダニの標本が得られている。
1986年受入。
No.6 日本最後の生貝標本チリメンユキガイ
1935年頃、畠田和一が児島湾で生貝として入手した標本。
これ以降、国内から生貝の報告はなく、現時点でこの標本が日本最後の生貝産出例である。
岡山県:絶滅、環境省:絶滅危惧1.類。
No.7 肉鰭類化石ユーステノプテロン
Eusthenopteron foordi 15×21cm カナダ ケベック州 古生代デボン紀
陸上への進出過渡期の脊椎動物。魚類だが,胸びれ・腹びれの付け根に四肢の骨格ができている。世界遺産登録産地。登録前に採取されたもの。
第1展示室で公開中。
No.8 板皮類化石ボスリオレピス
Bothriolepis canadensis 14×21cm カナダ ケベック州 古生代デボン紀
初期の魚類。脊椎は貧弱で甲羅が体の支えになっている。
頭部(画像上部)の穴は目の部分。
尾部は化石になりにくく,このように甲羅でおおわれた上半身が化石になりやすい。
第1展示室で公開中。
No.9 一番古い昆虫標本(ヒサゴオサムシ)
イタリア産のヒサゴオサムシ Carabus problematicus。
1896年8月に採集されたことを示すラベルが付けられている。
甲虫標本収集家の溝辺茂喜氏のコレクションのひとつで、おそらくヨーロッパの収集家との標本交換によって入手したものと思われる。
No.10 唯一の島根県産ヒメシロチョウ
すでに中国地方から絶滅したとされるチョウ。
島根県では古い記録のみが知られ、記録の真偽が疑われていたが、本標本の存在が明らかとなり、各種資料と併せた検証の結果、島根県産の現存する唯一のヒメシロチョウの標本とみられている。
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