さんぞうていが
三蔵幀画
種別: |
市指定・絵画 |
所在地: |
倉敷市連島町矢柄 |
所有・管理者: |
宝島寺 |
指定年月日: |
昭和56年11月13日 |
三蔵幀画とは,三蔵仏画とも呼ばれる李氏朝鮮独特の仏画のことをいいます。宝島寺に伝わるこの仏画は,縦 161.3cm横 135.5cmの麻のような粗布に描かれています。
中央は両手に日月板を持って坐す天蔵菩薩,向かって右に警索を捻じて坐す地持菩薩,向かって左に比丘形で坐す地蔵菩薩が配されています。また,それぞれが眷属の菩薩・神仙などを従わせており画面の総尊数は46躰に及んでいます。こうした仏画は李氏朝鮮が元に制圧された高麗時代以降,中国の地蔵十王信仰がひろまり,それと釈尊の三身信仰が結びついて創案されたものです。
画面の下には,縦幅 4.9cmの銘帯が取ってあり,中央の墨書銘から,明の万暦16年(1588)に描かれたことがわかっています。
【現地周辺の地図】