紙本著色兎道朝暾図 青木木米筆(しほんちゃくしょくうじちょうとんず あおきもくべいひつ)

ページ番号1007640  更新日 2025年1月25日

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種別
国指定・絵画
所在地
所有・管理者
(個人)
指定年月日
昭和27年3月29日

兎道(うじ)は「宇治」に通じることから、この図は京都の宇治あたりの朝景を描いたものと思われます。構図の中心となる宇治川の流れは、ごく淡い藍をふた筋引いて表し、山はすべて尖頭形に描かれています。全体的に淡彩の使用は控えめで、墨のにじみがより効果的に朝霧を表現しています。彩色は木米独特の藍と代赭の色合いを出し、宇治の自然を見事に描き出しています。樹法、皴法など形式的画法にとらわれない、木米の円熟した画境を表した傑作と評されています。

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