薬剤耐性(AMR)対策
11月は「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」です
世界保健機関(WHO)では、毎年11月18日から24日を世界薬剤耐性(AMR)啓発週間として定めており、国においても毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」として定め、薬剤耐性に関して広く普及啓発を行っています。
薬剤耐性を持つ細菌を増やさないために、抗菌薬は医師・薬剤師等の指示を守って、必要な場合に、適切な量を適切な期間服用しましょう。
AMR臨床リファレンスセンターでは、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」に基づく取り組みを継続的に行っており、毎年11月の「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」にあわせ、さまざまな啓発キャンペーンや施策を実施しています。
薬剤耐性(AMR:Antimicrobial Resistance)とは
特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬が効きにくくなる、または効かなくなることを、「薬剤耐性」と言います。耐性を持った細菌やウイルスが増えると、薬が効かなくなることから、これまでは、感染、発症しても適切に治療すれば軽症で回復できた感染症が、治療が難しくなって重症化しやすくなり、さらには死亡に至る可能性が高まります。

薬剤耐性(AMR)を防ぐためにできること
私たち一人ひとりが、抗菌薬に対する正しい知識を持ち、正しい使い方をすることで、薬剤耐性を広げないようにすることが重要です。
ほとんどの「かぜ」に抗菌薬は効きません
抗菌薬は細菌に効果のある薬です。しかし一般的な「かぜ」の原因の多くはウイルスで、ウイルスに抗菌薬は効きません。
風邪っぽいからといってむやみに抗菌薬を服用すると、薬剤耐性菌を生むだけでなく、副作用がでる場合もあります。
「かぜ」の症状がある時は、自己判断で抗菌薬を服用せず、医療機関を受診しましょう。
処方された抗菌薬は医師の指示通り服用しましょう
医薬品は、医師や薬剤師の指示から外れた使い方をすると、十分な効果が期待できません。症状がおさまってもしばらくは体内に病原体が残っていることがあるので、処方された抗菌薬は用法用量を守って最後まで飲み切りましょう。
また、同じような症状でも原因が同じとは限りません。残ってしまった抗菌薬をとっておいて後で飲んだり、他の人に処方された抗菌薬を飲んではいけません。
わからないことは医師や薬剤師に相談しましょう
副作用の恐れがあったり、指示されたとおり抗菌薬を服用しても症状がおさまらないときは、医師や薬剤師に相談しましょう。
感染対策として日頃から予防しましょう
感染を防ぐためには、手洗い・咳エチケットといった日頃からの予防が大切です。
ワクチンで予防できる感染症もありますので、予防接種の機会を活用しましょう。
薬剤耐性(AMR)対策について
抗菌薬の不適切な使用を背景として、薬剤耐性菌が世界的に増加する一方、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。
2015年5月の世界保健総会では、薬剤耐性(AMR)に関するグローバル・アクション・プランが採択され、加盟各国は2年以内に薬剤耐性に関する国家行動計画を策定することを求められました。
これを受け、厚生労働省において、2016年4月5日、同関係閣僚会議において、我が国として初めてのアクションプランが決定されました。
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
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薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2023-2027(概要) (PDF 750.1KB)
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薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2023-2027(本体) (PDF 2.3MB)
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薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020(概要) (PDF 417.2KB)
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薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2016-2020(本体) (PDF 988.5KB)
抗微生物薬適正使用の手引き
関連情報
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薬剤耐性(AMR)対策(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
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薬剤耐性(AMR)について学ぼう!(AMR臨床リファレンスセンター)(外部リンク)
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薬剤耐性(AMR)ワンヘルスプラットフォーム(AMR臨床リファレンスセンター)(外部リンク)
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薬剤耐性(AMR)対策(内閣感染症危機管理統括庁ホームページ)(外部リンク)
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このページに関するお問い合わせ
倉敷市保健所 保健課 感染症係
〒710-0834 倉敷市笹沖170番地
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