令和7年度 合同防災訓練
令和7年11月29日(土曜日)午後2時から、当院で倉敷市連合医師会との合同防災訓練を行いました。
本訓練は、当院単独では対応が困難となる大規模災害を想定し、地域における医療支援体制を確認することが目的です。
今回は「同日午後0時30分に南海トラフ地震が発生し、倉敷市では震度5弱の揺れを観測。市民病院も機能不全となっている」という想定でした。
訓練当日には、倉敷市連合医師会の協力により、市内20医療施設から61名(医師9名、看護師24名、事務職15名、パラメディカル13名)、当院からは35名(医師4名、看護師12名、事務職5名、パラメディカル14名)が参加しました。
「医療的ケアが必要な避難行動要支援者の一時避難に関する協定」を含む当院BCP(※)の紹介やトリアージ、患者搬送訓練、免震構造等の防災施設見学、災害食実演、受援(医療の応援を受ける)訓練を行い、顔の見える連携を一層深めることができました。
(※BCP…事業継続計画。Business Continuity Planの略)
1.救急外来を維持する
当院のBCPでは、救急外来の機能を維持することが優先業務です。
トリアージエリア設置
木下外科部長の指揮下にトリアージエリアを設置し、指揮命令系統を確立しました。


トリアージ
「地震の揺れで事故が発生した」想定で、多数傷病者の受け入れ訓練を実施しました。外部参加者と当院職員が混成チームを組み、限られた資源で最適な治療の優先順位を判断しました。



搬送
強い揺れの際、エレベーターは停止し、復旧には数時間を要する見込みです。今回は新型の担架を使用して、階段を昇降する搬送訓練を行いました。従来型よりも、搬送の労力は少なくて済みました。



2.入院を維持する
もう一つの優先業務です。
災害食調理
α化米の炊き出しを実演しました。湯を使えば15分で一度に50食調理できます。トマトジュースを使用した味変にも挑戦!参加者で試食しました。



職員の安否確認
LINE WORKSを利用し、一斉アンケートでの安否確認を実施しました。



外部医師 受入れ
外部医師の受援について、確認しました。また、紙カルテと電子カルテを試用しました。
3.医療的ケアが必要な避難行動要支援者の一時避難に関する協定について
避難スペース
避難スペースとしてリハビリテーション室を使用しました。また、6階大会議室には医療ガス設備(酸素等)や非常用電源を有しています。



防災設備
当院は、県下でも医療機関では稀な免震構造を有しています。また、自家発電が可能な設備や変電設備も整えています。1階と救急外来の配管は天井からとなっており、サーバー室は5階と6階に配置するなど、水害へ備えています。



大規模災害が発生した際には、外部からの支援が届くまでの期間、「自力での対応(自助)」と「地域での助け合い(共助)」が不可欠です。これからも地域の医療機関等との連携を深め、実効性の高い災害対応体制の整備に継続して取り組んでまいります。
訓練に協力くださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。

