瀬崎家住宅主屋ほか(せざきけじゅうたくおもやほか)
- 種別
- 国登録・建造物
- 所在地
- 倉敷市真備町服部
- 所有者
- (個人)
- 登録年月日
- 令和7年8月6日
- 登録名称
-
瀬崎家住宅主屋
瀬崎家住宅松籟亭(しょうらいてい)
瀬崎家住宅如是庵(にょぜあん)
瀬崎家住宅北蔵
瀬崎家住宅南蔵
瀬崎家住宅表門
瀬崎家住宅中門及び塀
- 種類・員数
- 建造物5棟、その他工作物2棟
地図
概要
瀬崎家は、小田川右岸の、旧山陽道と玉島往来の交差する近くに位置する。3 代目瀬崎清次郎は廻船問屋「児島屋」を商うかたわら、綿花取引業、酒造業、両替商などを行い、現在の場所に居を構えたと伝えられている。当初は現敷地に隣接する低地にあったが、明治26(1893)年の水害で被害に遭い、4代目瀬崎卯左衛門が高台を築き、移転した。5代目瀬崎敏男は風流な茶人で、松籟亭を改修し、如是庵を建築した。商家の屋敷構えを今に伝える建築群である。
主屋は入母屋造本瓦葺 (いりもやづくりほんがわらぶき)で平入の木造2階建。間取りは六間取で、正面中央に式台を構える。床脇に琵琶台を備えた端正な座敷を有し、欄間彫刻など細部意匠にも優れ、上品で格式の高い造りである。
松籟亭は寄棟造桟瓦葺(よせむねづくりさんがわらぶき)で、平入の木造平屋建。内部は3室に分かれ、そのうち 2室を大正後期に茶室に改装している。丸窓や三角棚などを備え、開放的で意匠性に富んだ華やかな茶室である。
如是庵は入母屋造(いりもやづくり)茅葺で、東面に腰掛待合(こしかけまちあい) を備え、西側の廊下を塀外に張り出 す。間取りに趣向を凝らした独創的な茶室である。
北蔵・南蔵は切妻造桟瓦葺(きりづまづくりさんがわらぶき)。外壁はしっくい塗仕上で腰は竪板張とし、南蔵は水切りや隅に瓦を貼る。敷地東端に沿って南北に長く、重厚な外観が敷地北東の 景観を構成する。
表門は切妻造平入本瓦葺(きりづまづくりひらいりほんがわらぶき) で、腰は外をなまこ壁、内を竪板張りとする。商家の 繁栄を示す風格が感じられる。
中門及び塀は、切妻造本瓦葺 (きりづまづくりほんがわらぶき )の腕木門(うでぎもん) 。両脇から桟瓦葺でしっくい塗仕上の壁 が矩く形に折れて延び、敷地西側を画し、主屋から庭への導線を演出している。
登録基準
北蔵・南蔵・表門・中門及び塀
一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
主屋・松籟亭・如是庵
二 造形の規範となっているもの
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