平成21年度第1回会議録

平成21年度第1回会議録
平成21年度第1回倉敷市社会教育委員会議 会議録(要旨)
 
(開催日時) 平成21年 7月 3日(金)  14時00分~16時30分
(開催場所) 倉敷市庁舎9階 教育委員室
(議  題) (1) 教育行政重点施策の取組み-平成20年度実績及び平成21年度計画-
       (2) 社会教育団体への補助金
       (3) 社会教育団体のあり方について
(出席者) 委 員 12人(別紙出席者名簿参照)
  事務局 10人(別紙出席者名簿参照)
(傍聴者)  なし
(報 道)  玉島ケーブルテレビ
 
《議事録(要旨)》
1 開会

2 あいさつ
(教育次長あいさつ)市民の代表としての声を聞かせてもらうことも教育委員会にとっては貴重な機会であり、積極的に発言をお願いしたい。

3 委嘱状交付

4 委員紹介 -自己紹介-
(事務局)-倉敷市社会教育委員が所属する備中地区及び岡山県社会教育委員連絡協議会について説明後、備中地区社会教育委員連絡協議会理事に、平松とも子委員が就任することについて承認を求めた-

(委員一同)-拍手で承認-
 
5 議長選任 -尾崎委員を選任-
 
6 議題
 (1) 教育行政重点施策の取組み-平成20年度実績および平成21年度計画-
  委員からの事前質問に対して、事務局から回答
ア 質問 人権学習推進事業の中に、三世代交流スポーツ大会があるが、他に「三世代」を意識した事業はあるか。

(事務局)-青少年を育てる会の例、結果的に三世代交流ができているものを紹介- 世代間交流は、家庭教育力や地域教育力に良い影響を与えると考えている。

(委員)高齢者の知識や知恵を語り継いでいける倉敷市でありたい。
「親子○○会」であるという行事について、「家族○○会」といった名称に変更してはどうかという提案をしたい。親子でなくても、祖父母の参加、両方の参加があってもいいのではないか。
 
イ 質問 人権学習推進事業の「今後の見直し」とは何か。

(事務局)見直しの視点としては、実態や成果、課題を推進委員で協議してもらい、真に必要な事業を推進することにより、地域に広めていくことが大切だと考えている。具体的には、中学校区の特色ある事業、推進委員が主役の推進体制、中学校区間の交流などである。

(委員)推進委員自身は、少しずつ意識が変わっていると思うが、参加しない人たちからは、何をやっているかわからないと言われることがあり、広がりが実感できない。推進委員会を中心に特色ある活動をやっていけるように、推進委員会自体が力をつけていかなければならない。各中学校区での交流については、刺激を受けたり、新たな知恵を授かったりする機会となるだろう。

(議長)人権関係の会合などの案内を、PTAの充て職としてもらうが、個人への充て職は大変な数であり調整ができないことも多い。他にも勉強されたい人もいるかもしれないので、案内を出す対象について、工夫があればと思う。

(事務局)推進委員には案内できていると思うが、地域住民の方については、細かに案内ができていない実情がある。広報紙を各中学校区で年2回発行し、各戸配布しており(延べ31万枚超)、行事の報告の他に、参加を呼び掛ける記事もある。十分ではないところもあるので、推進委員に取組を考えてもらいたい。

(議長)人権問題については、実は幼稚園から教育要領に入っている。また「中学校は学習が大変だが、個人の尊厳や人間の尊厳について考えることができる人間になってほしい。」というPTA会長もいて感激した。中学校での活動もよろしくお願いする。
 
ウ 質問 市民学習センター、基幹公民館、地区公民館の役割分担とは何か。

(事務局)公民館活動の柱の一つである地域課題の解決、その解決に向けた取り組みのために、階層に応じた取組みを行う必要がある。
市民学習センターは、中央公民館として市内全公民館を統括する役割を担っており、公民館運営の方向性の決定、指導、講座企画力向上、人材育成を行う。また、全市を視野に入れた地域課題や行政課題の解決に資する内容の講座を行う。
地区公民館は、各中学校区の実情に応じた講座の実施、社会教育団体・グループに対する活動場所の提供を行う。講座の中心は、需要の多い趣味の講座である。
基幹公民館は地区公民館の指導的役割を担い、中央公民館と地区公民館の中間的な位置付けである。

(委員)地区公民館は児童館に近い感覚で子どもが利用するものになればいい。地域住民の企画があれば、公民館が身近に思え、身近な地域活動がそこから生まれる気がする。

(委員)公民館の役割の意識を変えていかないといけないのではないか。団塊の世代にも利用を促進し、公民館を拠点にした活動ができればいいのではないか。

(委員)公民館職員の人材の質の問題があると思う。特に、館長については教育的見地から公民館運営を担えるような人材を配置するよう要望する。

(委員)夏休みの宿題の絵を描くときに公民館で指導したことがあったが、指導者がいなくても、母親と子どもが自由に集まれる日を作って、年間を通して描き続けられるような場所があってもいいのではないか。
 
エ 質問 子ども読書活動について、幼稚園等でも読み聞かせが可能ではないか。

(事務局)幼稚園では日常的に教員が読み聞かせを行っているほか、保護者やボランティアの方が読み聞かせを行っている。出前講座として、幼稚園だけでなく保育園などにも出かけている。昨年度実績で99回、参加者総数は4,499人。幼児に対する教育だけでなく、保護者の教育力向上の観点からも良い効果がある。

(委員)回答は、自分の希望と一致しており安心した。
幼児の頃の読み聞かせは重要だと思うので、図書館での読み聞かせに参加できない人向けにも、日常的にやってもらいたい。特に母親に読み聞かせの良さが分かるように、母親がいる参観日などを利用して読み聞かせをしてほしい。

(議長)絵本・紙芝居・お話は、理論上「受容遊び」と言って、幼児教育・情操教育の中では最も重要なものである。幼稚園あるいは保育所のときにどういった本に出合うかで、情操の形成を決定付けると言われているので、このような時代にこそ重要だと思う。
 
オ 質問 文化芸術分野の人材を学校等で活用してもらうことはできないか。

(事務局)学校において地域の人たちの支援はますます重要になってきているため、こうした提案をいただくことはありがたい。そのため文化連盟等から名簿を提出いただけたら、学校教育部に紹介したいと考えている。市内公民館で講師として活動していただける場合は、市民学習センターで対応する。岡山県生涯学習センターや岡山県文化連盟でも講師登録に取り組んでいる。
学んだ成果を社会に還元していただくことは、生涯学習において重要な活動であるだけでなく、まちづくりの観点からも歓迎される。

(委員)倉敷市文化連盟は倉敷市の誇る文化団体であり、会員は約2万人が所属している。本日の会議には、学校関係・家庭教育の現場の方が出席しているので、いかに効果的な連携ができるのか、行政側にコーディネーター役をお願いしたい。

(委員)演劇などを市民会館などで鑑賞しようすると高額な経費がかかるが、映像を配信できれば格安な経費で済む。同じ年齢の子どもたちの活動を見ることは意義がある。
青少年事業などにおいて、文化活動をしている人たちに講師をしてもらうとか、実際にチャレンジする企画も考えられる。
昨年度の笠岡市でのPTA大会や、今年度の体育指導員の5県勉強会などの発表する機会がある。文化の存在が抽象的にあるのではなく、実際に活用できればよい。
前回の議事録にもあるが、子どもたちが話をしなくても生活できるようになっており、その結果、あいさつや感情表現などのコミュニケーションがとれない。
いざというときに意見が言える、笑顔ができる、自主自立して活動できる子どもたちが増えるように応援していきたい。

(委員)文化活動のために、学校施設や空き部屋の使用はできないか。教育現場は閉鎖的であると聞いている。

(委員)小学校では、外部講師を活用したいし募集もしている。地域ボランティアの方には、読み聞かせ、総合学習やいきいき支援事業、クラブ活動にも入ってもらっている。必然的に三世代の参加となっている。学校は開かれていかないといけないと思う。

(委員)中学校では、なかなかできていないのが現状である。年度の始めに情報があると行事(青少年を育てる会も含めて)を計画できることがあるかもしれない。

(委員)高校でも、学校施設開放を行っている。講演会を開催するときは、外部の方にも来場してもらっているし、地域の活動には体育館も使用してもらっている。
エキスパート活用事業では、教員が持っていないスキル、非常勤講師的な活動をお願いしている。地域とどのような連携を行うか、高校にとっても特色作りの一つと考えている。

(委員)各学校のPTA研修部や教員へのアプローチをすると良いのではないか。自分の経験では、ある小学校PTAの関係者から、講話の依頼を受けたことがあった。

(事務局)学校等への映像配信については、倉敷市が整備した高速ネットワーク環境を利用して、情報学習センターから映像配信を行える設備を整えている。しかし、長時間の視聴を行うためには、いくつかの課題がある。

(委員)もし映像で文化鑑賞を希望される場合は、倉敷市文化振興課・倉敷市文化連盟に連絡してほしい。岡山県文化連盟の文化人材バンクでも名簿を用意しているので、そちらも活用してほしい。
 
(2) 社会教育団体への補助金
(事務局)-社会教育法により社会教育関係団体への補助金について意見を聴くように規定されているため資料を提示し、承認を求めた。-

(委員一同)-承認-
 
(3) 社会教育団体のあり方について
ア 社会教育について導入レクチャー
(議長)-配付資料に基づいて、生涯学習と社会教育の関係、社会教育をめぐる時代の変化と社会教育イメージについてレクチャー-
 
イ 新任委員(社会教育団体)の活動紹介
(あ) 倉敷市PTA連合会
    小学校PTAでは、地域の皆さんと連携を持たないと活動できない。
    逆に中学校では、生徒が思春期を迎え、生徒の活動範囲が広くなるため、教員と相談する機会も増えるので、活動の方向性としては校内へ入っていくように感じる。

(い) 倉敷市婦人協議会
    婦人会の役員になると充て職が増えると言う人もいるが、多くの人に知り合うことができる機会だと捉えている。

(う) 倉敷市子ども会連合会
    子ども会離れが進んでいる。これは、子ども会だけでなく、各社会教育団体・地域団体も同じだ。その原因として、地域社会の連帯意識の欠如があると思う。
子ども会の活動は、子どもの健全育成だけではなく、地域の文化・伝統・地域を作る創造性を担っている。

(え) 岡田地区まちづくり推進協議会
    どの組織もそうだと思うが、中心になる人だけが動いて地域の人全てに行き渡らない。しかし経験から、「この人ならこれをお願いできる」といったことがわかってくる。
    まちづくり推進協議会が、地域全体のコーディネーターになれたらいい。真備地区には1小学校区に1分館があり、子どもたちの居場所作り、高齢者の相談場所まで活動を広げていきたい。
 
ウ 社会教育団体のあり方について
(議長)子ども会は、加入者数も加入率も減少している。その要因の一つとして、加入条件が細かく規定されていることが挙げられるのではないか。親が常時参加できない子どもも加入できるような雰囲気にはならないか。

(委員)加入条件はない。年度途中でも加入できる。

(委員)子ども会の会費や、問題について協議する場はあるのか。

(委員)保険に相当する安全会費は年間一人170円である。各単位組織での会費は他にあるだろうが、基本的には会費は低額だと思う。
子ども会は、本来、子どもたちが自主的に活動する団体として発足したが、財源や環境整備は保護者が担うので、育成者・指導者が計画を作る。問題が生じれば、単位子ども会、あるいは小学校区での役員会、4地区での役員会、市連合会などで協議する。
育成者・指導者に対する研修会も各段階で行っている。小学校6年生が、下級生を指導するための研修会も開催している。

(議長)子ども会は社会教育において大きな役割を担ってきた団体である。今後の行方が注目されているが、どうかよろしくお願いする。
 
(4) その他
(事務局)-今年度第2回目の社会教育委員会議での協議題の提案を依頼-
 
(委員)岡山県は国民文化祭に向けて、かなり活動が活発になっている。そのため展示・練習・発表するための会場について、学校施設は使用させてもらえないか。

(委員)小学校は、学校施設開放事業も行っており、従来使用している団体が使用していない場合、ミーティングルームなどは使用してもらえると思う。

(委員)中学校・高校では、体育館で部活動もあるので、生徒の活動を制限してまではできないが、それ以外なら対応できるだろう。

(委員)普通教室には、児童・生徒の持ち物もあるので難しいだろう。

(委員)学校の耐震化工事や、来年度、中学校の全国体育大会が予定されているが、空いていれば協議してもら
っていいのではないか。
 
(委員)家庭教育学級の一つとして、親子でふれあうカヌー教室を開催したところ好評であったので、お薦めしたい。
 
7 閉会
(生涯学習部長あいさつ)皆さんの意見は、今後の社会教育の中で取り入れ、または検討していきたい。
 
     以上の議事録を、平成21年7月3日開催の平成21年度第1回倉敷市社会教育委員会議録(要旨)とすることに同意します。
 
平成21年 8月 3日
倉敷市社会教育委員会
議 長  尾  崎   聡      印 
倉敷市教育委員会生涯学習課
〒710-8565  倉敷市西中新田640番地 【TEL】 086-426-3845  【FAX】 086-421-6018  【E-Mail】 edulife@city.kurashiki.okayama.jp

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